2016.12.29
NTC CUP 第6戦 レポート更新!
2016.10.31
全日本カート選手権 レポート更新!
2016.10.9
もてぎカートレース 第5戦 レポート更新!
2016.9.21
全日本カート選手権 第5戦 レポート更新!
2016.8.25
NTC CUP 第4戦 レポート更新!
2016.8.5
全日本カート選手権 第4戦 レポート更新!
2016.7.27
もてぎカートレース 第4戦 レポート更新!
2016.7.23
全日本カート選手権 第3戦 レポート更新!
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NTC CUP 第6戦
2016年のNTC CUPシリーズも最終戦を迎えた。真原はシリーズタイトル争いを優位に戦うためには、タイムトライアルからトップを目指し、完全優勝を目標にしなければならない。金曜からNTC入りして入念なセットアップと走り込みを行った。土曜日の特別スポーツ走行へはライバル達も走り込みを開始し、タイトル争いをするCar No.2石谷選手やCar No.3塩田選手も調子を上げてきており、僅差でのタイトル争いが予想された。
予選第1ヒート、最後尾からフォーメーションラップに向かう真原はスタートからジャンプアップするべく、タイミングとポジションをどこに取るか?に集中して一気にスタートを決めた。オープニングラップで8番手までポジションを上げて更に上を目指す。2Lap目の1コーナー進入で7番手のCar No.25島根選手のインを刺して7番手に浮上。しかし6コーナーでは少しオーバーランしてしまい、島根選手、Car No.55松下選手の2台に先行されてしまう。4Lap目の6コーナー進入で松下選手をパスして8番手に、5Lap目の2コーナー進入ではペースの落ちていたCar No.1長谷川選手をパスして7番手のポジションを取り戻し、6コーナー進入で島根選手をパスして6番手に浮上。しかし、一旦順位を下げていた長谷川選手が追い上げてきて、ファイナルラップの3コーナーで真原をパスする。これで真原は7番手となり、そのままチェッカーを受けた。実は真原のマシンにはトラブルが出ておりマシンに違和感を感じたままでの戦いとなっていた。ピットに戻り真原はマシンの症状を訴えた。これを受け後藤メカはマシンの細部までチェックするも原因が特定出来ない。予選ヒート2まであまり時間も無く、考えられる対応策や部品の交換を行い、真原を予選ヒート2へ送り出した。2Lapのフォーメーションラップでスタートが切られ、7番手ポジションの真原はタイミング良く加速して1コーナーではアウト側からグングンポジションを上げ、2コーナー進入で3番手ポジションまでジャンプアップ。そのまま3番手でオープニングラップを終える。真原の前にはCar No.2石谷選手とCar No.27原本選手の2台。いずれもチャンピオン争いをしている直接のライバルである。真原はポジションをキープしながら、やり合う前の2台の様子を見てチャンスを伺い、3Lap目の3コーナー進入で石谷選手が原本選手のインを刺しトップに立ったのに合わせ真原も原本選手を攻略し2番手に浮上。4Lap目からは原本選手と真原の激しい2番手争いとなり、コーナー毎に順位を入れ替えた。これで石谷選手には楽な展開となってしまい、少し間隔を離されてしまった。この2番手争いにCar No.3塩田選手も加わり激しさを増す。まさに最終戦のタイトル争いの様相になっていた。真原は予選ヒート2を3番手フィニッシュとなり決勝レースで優勝が狙えるポジションからのスタートとなった。
お昼のインターバルを経て迎えた決勝ヒート。パンサークラスの前に行われた別のクラスの決勝レース、最終コーナーでアクシデントが発生し、コースのライン上にはたくさんの泥が出てしまい、コース清掃を行うためにスタート進行が若干遅れてしまった。そして、通常のフォーメーションラップではコリドーを通過してスタートするが、確認のために最終コーナーを通過するローリングラップ2Lapが行われた後、通常のフォーメーションラップとなった。スタートは綺麗に決まり、石谷選手、原本選手、そして真原と続きトップ3が形成された。2Lap目の1コーナー進入で原本選手が石谷選手をパスしてトップに浮上。真原はポジションをキープしながら前の2台の様子を伺う。そして3Lap目の3コーナーで石谷選手を真原がパスする。これで2番手となる。4Lap目のモナコヘアピンで原本選手のインを刺した真原はトップに浮上する。ここから原本選手と真原の激しいトップ争いが展開される。1コーナーで原本選手が前に出ると3コーナーで真原が抜き返す。9Lap目の1コーナー進入で再び、原本選手がトップを奪うと、今度は6コーナー進入で真原が再逆転に成功する。暫く膠着状態が続くが、14Lap目の1コーナー進入で真原と原本選手のラインが交錯して、抜きにかかった原本選手が真原のリアに乗り上げる様な形でコースを外れる。真原も影響で失速してしまい、この間に塩田選手がトップに立つ。真原は2番手ポジションで直ぐにレースに復帰できたが、直後には石谷選手が迫る。しかし真原は石谷選手を押さえながらも塩田選手を猛追し、ファイナルラップのモナコヘアピン進入で塩田選手のインをズバッと刺して再びトップに浮上し、そのままチェッカーを受けて2016シーズンの最終戦を優勝で締めくくった。ポイントランキングは惜しくも2番手となってしまった。
全日本カート選手権 東西統一戦
ドライバーの加来と後藤メカは水曜日に鈴鹿入りして準備を行い、木曜日から走行を開始した。昨年は東西統一戦で3位表彰台を獲得している加来は、鈴鹿戦に対しては自信を持っており、勝ちを目指してマシンのセットアップを進めた。スペシャルコンパウンドタイヤを装着するKFクラスが走行することにより、路面コンディションがセッション毎に変化する中、マシンのバランスを考えながらセットアップを進める加来だが、タイムが伸び悩む。けっしてマシンのセットは悪く無いのだが何かが少し足りないと感じた加来は、光貞監督や後藤メカと相談しながら細かい部分の調整を繰り返した。
土曜日は特別スポーツ走行を2セッション走行した後、公式スケジュールとなった。マシンのバランスはけっして悪く無いのだが、加来はあと少し足りない“何か”を求め、細かいセットアップやドライビングを状況に合わせてアジャストするべくセットを進めた。10分間の公式練習で再度マシンの状況を確認し、タイムトライアルに挑む。エントリー台数が50台を超えるため、2つのグループに分かれて各セッションが行われる。加来は2グループ目の出走でコースイン。周回を重ねながら徐々にタイムを上げて行き6Lap目に記録した0’50.914で2グループでは15番手となった。
この結果、総合では26番手となり予選はBグループからの出走が決まった。加来は予選ヒートで更に順位を上げるべくマシンのセット変更を要求し、後藤メカが対応する。予選ヒートフォーメーションラップは2回目でクリーンスタートとなり、グループ中段の15番手から混戦の中ポジションをキープして1Lap目を終える。2Lap目のヘアピンコーナーで前のマシンをパスして順位を1つ上げる。5Lap目のヘアピンコーナーで再び1台パスして13番手に浮上すると更に前を行くマシンを追った。そして9Lap目のヘアピンコーナーで12番手にポジションを上げるがそのままのポジションでチェッカーを受けた。予選ヒートはBグループ12番手、総合23番手となった。
もてぎカートシリーズ 第5戦
レース当日、朝から晴天に恵まれて予報通りに気温も時間が経つにつれ上昇した。5分間の公式練習でマシンとコースコンディションを確認した真原はトップタイムを叩き出したが、セッション終了間際にCar No.6石原選手がタイムを更新して2番手となった。前日の走行から石原選手の好調ぶりは真原もマークしており、石原選手との一騎打ちの様相を呈したセッションとなった。タイムトライアルではいつものように先頭でコースインした真原はタイヤを温めながらアタックのタイミングを図る。8Lap目に記録した0’39.698をマークした真原は2番手ポジション。トップの石原選手との差はわずか0.085秒であった。
予選ヒートはフロントロー2番手ポジションからフォーメーションラップをスタートした真原。しかし隊列がなかなか整わず3回目でようやくスタートが切られた。真原は2番手のポジションをキープしながら石原選手を追いかける。後半に真原はペースを上げて石原選手との差を詰めてチャンスを伺うが順位は変わらず、10Lapの予選ヒートを2番手でチェッカーを受けた。
お昼のインターバルを挟みMAX Mastersクラスの決勝レースが始まる。決勝レースも隊列はなかなか整わず3回目ようやくクリーンスタートとなった。イン側3番手スタートのCar No.14加藤選手が真原のインを刺して2番手に浮上し、真原は3番手にポジションダウン。トップのCar No.6石原選手を逃がしたく無い真原は加藤選手を早い時点でパスしたい。しかし加藤選手攻略に少し手間取ってしまい4Lap目の3コーナー進入でようやく加藤選手をパスして2番手ポジションを奪い返した。この間に石原選手は2位争いとの間隔を広げており、真原はその差を詰めるべく猛プッシュ。レース後半にはファステストラップを記録して追い上げかなり差を詰めるところまで来たが、順位が変わるところまでは行かず、悔しい2番手ポジションでチェッカーを受けた。これでタイトル争いは石原選手に有利となる結果になったが、真原も諦めず11月の終わりに行われる最終戦で逆転チャンピオン獲得を目指す事となった。
全日本カート選手権 第5戦
2016全日本カート選手権 東地域FS125部門も最終戦となり、スポーツランドSUGOで開催された。9月も中旬となり朝晩は涼しく感じられる気候で、週末は台風と秋雨前線の影響で天気が不安定となる予報が出ておりチームは金曜からSUGO入りしてドライ、ウエット双方の想定でレースウィークをスタートさせた。金曜日のスポーツ走行は曇りベースの天候であったが、3セッション目には雨が降りコースコンディションはウエットとなったが、加来はまずまずの感触を得ていた。しかし、ドライ路面ではマシンのスピードが少しだけ足らず、それを補うべく細かなセットアップを試した。土曜日の午後から公式スケジュールが始まるが、午前中の3セッションで最終調整を行い公式練習、タイムトライアルに挑む。加来はアタックできるポジションとタイミングを図りながら周回を重ね、5Lap目に記録した0’40.362が自己ベストとなるが、トップから0.362ほどの差となり12番手でタイムトライアルを終える事となった。明日の決勝日は雨予報。マシンをウエットセットに変更しこの日を終えた。
日曜日は朝早くから予報通りの雨となった。光貞監督と後藤メカは相談し、ウエットセットの方向性を出してセットアップし、公式練習で加来が確認する。しかし加来はマシンのグリップ不足を訴える。再度、セットを変更して予選ヒートに備える。予選ヒートは12番手から追い上げるかたちになるため、混戦が予想される。ウエットのせいなのか、なかなか隊列は整わず3回目のフォーメーションラップで正式スタートが切られた。前方のマシンの混乱もあり、加来はオープニングラップを11番手で終えるが2Lap目の1コーナーでは後続のマシンにパスされ12番手に。5Lap目までは12番手のポジションをキープするも、雨量のせいなのか、変更したセットにマシンが合わないのか、11番手のマシンとのギャップは開く一方で、後続のマシンには周回を重ねる毎にパスされてしまう。必死にポジションを守ろうとするが、加来のマシンは明らかに戦闘力不足で次々に後続のマシンに先行を許してしまった。そして16Lap目に最後尾へ落ちてしまい、チェッカーを受けること無くピットへ戻り予選ヒートを終えてしまった。
決勝ヒートまでの間、加来は監督、後藤メカと相談し更にセットを変更して決勝での追い上げに備える。一旦、小康状態になった降雨だったが、再び雨は降りだし、決勝ヒート開始の時間になってもコースコンディションに変わりは無かった。2回目のフォーメーションラップでスタートは切られ、加来はポジションを上げるべくイン側にラインを取って1コーナーへ進入する。1コーナーから2コーナーの間で3?4台のマシンがスピン・接触するアクシデントが発生するがこの混乱を加来は上手く切り抜け順位を上げる。オープニングラップのホームストレートへ加来は13番手で戻って来るが、続く1コーナー進入で後続のマシンの先行を許し14番手に。この後も加来はペースを上げる事ができず、周回を重ねる毎に後続マシンにパスされてしまう。それでも加来は必死に追い上げるが21Lap目にはトップを独走していたCar No.5佐藤選手にパスされ、周回遅れとなってしまった。それでも諦めずに加来は走り続けたが1Lap遅れの18位という悔しい結果で東地域の最終戦を終えることとなった。
NTC CUP 第4戦
レース当日、前日までの予報は変わり、曇りベースながら強い日差しも照りつけ暑い1日となった。雨の心配も無くなり、ドライコンディションでのスケジュールとなった。5分間で行われた公式練習で真原はトップタイムを記録し、タイムトライアル望んだ。真原はいつも通りに先頭でコースインして自分のペースでタイヤに熱を入れてアタックのタイミングを図る。単独でのアタックを行った後、ターゲットを見つけて再度アタックに入るも5分間という短い時間でのタイムアップはならず、0’39.823を記録し9番手ポジションに留まった。
予選第1ヒートは9番グリッドからのスタートとなった真原。大きな混乱も無くスタートは切られ、オープニングラップを終えた真原は1つポジションを上げて8番手でホームストレートに戻る。4Lap目の2コーナー進入でCar No.25島根選手のインを刺して7番手に浮上する。しかしクロスラインで島根選手が刺し返すと続く3コーナーでは真原が刺し返す。が、その更にインを刺したのがCar No.2石谷選手。石谷選手も真原も前戦の結果によりハンデウエイトを搭載しており、苦しい戦いとなった。真原は8番手で石谷選手を追う。上位を走行していたCar No.9安藤選手がズルズルと後退してきて、石谷選手も真原も安藤選手をパス。これでポジションを1つ上げ7番手となったが、追い上げもここまでとなり、予選第1ヒートを7番手で終えた。短いインターバルでマシンの調整を行い第2ヒートに向かった。7番手グリッドからスタートした真原はポジションをキープしてオープニングラップを終える。3Lap目の3コーナーでトップ争いの2台が接触し順位を落とす。そのうちの1台CarNo.1長谷川選手は真原の前でコース復帰。しかし6コーナー進入で長谷川選手をパスして5番手に浮上した。そしてトップ争いをしていたCar No.5山平選手がピットへ戻ってしまい、これで真原は難なく4番手ポジションとなった。そしてトップから6番手までの距離が詰まった8Lap目の3コーナー進入で直後にいた長谷川選手が真原のインに飛び込んで来たがここで2台は接触。長谷川選手が真原を押し出す形でポジションを上げた。押し出された真原は加速が鈍り、更に後続から来た2台のマシンにパスされてしまった。モナコヘアピンで順位を取り戻すべく、前のマシンのインを刺すもクロスラインで刺し返されてしまい、更に背後から来た島根選手にスリップを使われて1コーナー進入でパスされてしまい、そのまま9番手の順位でチェッカーを受けた。
お昼のインターバルで接触による影響が無いか、後藤メカがマシンチェックを行ったがダメージはほぼ無く、高い気温とハンデウエイトによる影響で後半の展開が厳しい状況を改善するためにマシンのセットを少し変えて決勝レースに備えた。9番手グリッドからフォーメーションラップに向かう。真原は絶妙なタイミングとポジション取りで一気に順位を上げ、オープニングラップを6番手で通過。2Lap目の1コーナー進入で5番手のCar No.5山平選手をパスして5番手に浮上し更に上位を目指す。4Lap目のモナコヘアピンでCar No.8会田選手のインを刺して4番手に浮上。6Lap目の6コーナー進入で3番手のCar No.2石谷選手のインを刺すもクロスラインで刺し返されてしまい、その隙に会田選手も真原をパス。7Lap目には会田選手が石谷選手を交わし、それに続いた真原も6コーナー進入で石谷選手をパスして順位を取り戻す。11Lap目にはトップ争いに4位の真原までが追いつきトップ集団を形成する。15Lap目の2コーナー進入で3位の長谷川選手のインを刺して3番手に浮上した真原はトップを追うも届かず3番手でチェッカーを受けた。
全日本カート選手権 第4戦
日曜日、朝はどんよりとした雲が空を覆い過ごし易い気温で公式スケジュールが進行されて行ったが、予報では無かった雨がポツポツと降り始めた。全日本FS125クラスの公式練習が開始される前に少し雨量が増えたがウエットコンディションになるほどの雨にならず、全車スリックタイヤを装着してのコースイン。加来は前日までマシンのセットアップは、ほぼ良い状態まで持って行く事に成功したが、ラップタイムはライバル達に少し離されている状態。公式練習でそのギャップを埋めるべくラップを重ねた。タイムトライアルでは、ここ最上川でも好調さを見せているCar No.5佐藤選手をピッタリとマークしてタイムアタックを開始。しかし加来はリズムが上手く掴めずにアタックを手こずる。マークしていた佐藤選手はトップタイムで予選ヒートのポールポジションを獲得。加来は佐藤選手から遅れること0.834秒差の0’45.332で16番手と下位に沈んでしまった。
予選ヒートに向け、マシンセットを小変更して望む事を決断。16番手グリッドから一つでも多く順位を上げるべく、加来はスタートに備えてフォーメーションラップに向かう。2回目のフォーメーションでクリーンスタートが切られ15Lapの予選ヒートが開始された。オープニングラップの4コーナー立ち上がりで中段のマシンが接触。数台のマシンがコースアウトやスピンを喫する中、加来は落ち着いてこの混乱をすり抜け10番手までポジションを上げてオープニングラップを終える。しかし、マシンセットの変更が影響したのか、ヘアピンコーナーが続く区間や小さく回り込むコーナーの立ち上がりでマシンの加速が鈍い。加来はリカバーするべく必死に走るが苦戦を強いられてしまう。ストレート区間では差を詰めるものの、周回を重ねるに従ってポジションを落としてしまい、加来は予選ヒートを14番手で終える事となってしまった。
お昼休みと他クラスの決勝ヒートを挟み長いインターバルとなり、その間に再度マシンセットを変更して決勝ヒートに向けた準備を行った。あとは挽回あるのみ!と加来は気持ちを切りかえて決勝ヒートのフォーメーションラップ走る。決勝も2回目のフォーメーションでクリーンスタートが切られた。スタート直後は10番手までポジションを上げるもその後のダブルヘアピンでは少し順位を落としてしまう。オープニングラップは13番手でホームストレートを通過。セットの変更で予選ヒートよりは改善されたが、やはりコーナーの立ち上がり加速が鈍く加来は苦労する。ストレートでのスピードは速さがあるのでその差を詰めるが、パスするまでとはならない。全日本FS125クラスの決勝ヒートは24Lapと長いので、加来は落ち着いてライバル攻略のチャンスを伺う。周回毎に、コーナー毎に順位を入れ替える中段グループで、加来も負けじと勝負に挑むが、激しいバトルのせいか、32℃を超え50℃を超えた路面コンディションの影響でエンジンもタイヤもヒート気味になり、ペースが上がらないまま最後まで勝負に挑んだが13番手でチェッカーを受け、初めての最上川ラウンドを終えた。
もてぎカートシリーズ 第4戦
シリーズも折り返しとなる第4戦。今回のレースには全日本FS125クラスに参戦する加来匠がスポット参戦する事となった。チームは土曜日からもてぎ入りしてセットアップを進めた。レース当日、気温はあまり高く無いものの、晴れた青空の下タイムスケジュールは進んでいった。MAXMastersクラスのタイムトライアルでは、真原が安定した走りでアタックのタイミングを見定め5Lap目に0’39.561をマークしたが、トップから0.012秒差で惜しくも2番手となった。X-30クラスの加来は周回を重ねながらタイミングを図り、ポジションを探すが上手く纏めきれず、6Lap目に記録した0’39.346でトップから0.495秒差の15番手に留まる事となってしまった。
お昼のインターバルを挟みMAX Mastersクラスの決勝レースからチームのスケジュールは進む。決勝レースも2番手グリッドからスタートする真原はCarNo.6石原選手と共に隊列を引っ張る。しかし隊列はなかなか整わず3回目ようやくクリーンスタートとなった。ここでもイン側3番手スタートのCar No.14加藤選手が真原のインを刺して2番手に浮上する。しかし真原は慌てる事も無く前を行く2台のマシンの動きを見ながら逃がさない距離感で仕掛けるチャンスを伺う。そして3Lap目の3コーナー進入で加藤選手をパスして2番手ポジションを奪い返す事に成功。7Lap目辺りから射程圏につけて石原選手攻略のタイミングを図る。そして11Lap目の5コーナー進入で石原選手がわずかにアウトにはらんだ隙を見逃さずにインを刺してトップに浮上。すると真原はペースを上げて石原選手を引き離しにかかり、ファイナルラップを迎えそのままトップチェッカーを受け、もてぎMAX Masters初優勝を飾った。
真原の優勝でチームも良い流れとなり、X-30クラスの加来にも期待がかかる。加来もその期待に答えるべく決勝レースのグリッドへ向かう。X-30クラスのスタートも3回目のフォーメーションラップでようやくクリーンスタートが切られた。加来のスタートは悪く無いものの、順位は変わらず10番手で1コーナーを抜けた。4コーナー立ち上がりで前を行く2台のマシンが絡み失速。この間に加来のポジションは7番手に浮上する。2Lap目の3コーナー進入で1台にパスされ8番手にダウンするが、3Lap目の1コーナー進入で7番手ポジションを奪い返す。先頭グループからは少し離された形となった6番手争いの集団は7台。この中で加来は何度も順位を入れ替えながら上位ポジションを奪うべくプッシュする。しかし前を行く6番手のマシンから少しづつ離されて周回を重ねる。結局、加来は7番手のポジションを守り切り、チェッカーを受けた。
全日本カート選手権 第3戦
2016全日本カート選手権の第2戦が約1ヵ月半のインターバルを経て第3戦は千葉県・茂原サーキットで開催された。チームは前週練習でマシンのセットアップを進め、レースウィークは木曜日から走行を開始した。今回はKFクラスと併催と言う事で2Day開催となったが、木曜、金曜は晴れて気温も高い状況での走行となりレースに向けてのセットアップを行ったが、土曜日は一転して朝から雨模様。公式スケジュールが始まる午後からは雨脚も強くなり始めた。午前中に行われた公式練習では2番手タイムを記録し、好調の兆しが見え始めたがタイムトライアルでは一転、マシントラブルが発生してしまいペースが上げられずトップから約0.9秒差をつけられてしまい18番手となってしまった。日曜日に行われる予選、決勝に向けてトラブルの原因はなかなか掴めず、不具合が想定されるパーツを後藤メカ、持田メカの手により交換した。全日本FS125クラスのタイムトライアルが終わる頃から雨脚は更に強まり、その後のスケジュールは1時間近くディレーとなってしまい結果、KFクラスの予選は日曜日に延期されて日曜のタイムスケジュールが変更となった。
予選から決勝レースまでは長いインターバルがあり、後藤メカと持田メカが必死にマシンの修復に取りかかる。スペアのエンジンとレース用エンジンに載せ替え、キャブレターの調整を行った。光貞監督も作業に着きっきりで自らキャブレターの調整も行った。スペアエンジンに載せ替えて出走すると最後尾スタートのペナルティを科せられる為、何度もこの作業を行い、エンジンの調子を見て最終的にレース用エンジン(登録済み)で行く事を決断した。ダミーグリッドからコースインした加来のマシンは完全に復調してローリングラップを走る。加来は上手くスタートを切ったが14番手辺りは非常に混戦でポジションをキープしながら2コーナーを抜けてシケインへ向かう。シケインの進入で後続のマシンからプッシングを受けて一瞬姿勢を乱すが上手く立て直してそのままのポジションでオープニングラップを終えた。そして2Lap目のヘリポートコーナー立ち上がりで前方のマシンがクラッシュパッドに接触してスピンしてしまい、そこへ後続のマシンが次々と突っ込み6台のマシンが絡む多重クラッシュとなってしまった。何とその6台の中に加来のマシンも含まれてしまった。加来は行き場を失いフルブレーキをしたが止まる事ができずにスピンしたマシンに接触。加来を避けきれなかった後続のマシンに突っ込まれてしまった。加来はレースに復帰しようと前を塞ぐマシンを自らの手で排除してマシンに乗り込むも、受けたダメージは大きく走行ができる状態では無かった。加来はやりきれない気持ちを抑え、コース上のマシンを安全な場所へ移動させこのレースを終える事となってしまった。
NTC CUP 第3戦
レース当日、朝から強い日差しが照りつけ、気温もグングンと上昇。まるで梅雨明けして夏が一気にやってきたかの
ような天候となった。公式練習で真原はタイムトライアルに向けてマシン、路面コンディションを確認して続く5分間のタイムトライアルへ挑む。タイムトライアルが開始されると真原はいつものように先頭でコースイン。路面を確認し、自分のペースで流れを造っていく。タイヤに熱が入りアタックを開始する。トップ争いは僅差で順位が入れ替わる。真原は0’38.965をマークしたが5番手となりタイムトライアルを終えた。予選第1ヒートは5番手からのスタートとなる。
予選第1ヒートを5番グリッドからフォーメーションラップに向かった真原。隊列が整わず2Lap目のフォーメーションでスタートが切られた。真原は4番手で2コーナー進入までいくが2コーナーでインを刺され5番手に。しかし続く3コーナーでインを刺し返して4番手にポジションを戻した。トップから6番手までは1パックで等間隔となりライバル達も勝負を仕掛けるタイミングを図る。そして7Lap目の3コーナー進入で真原は3番手のマシンに仕掛けて難なくパスする事に成功。これで3番手となったが6コーナー立ち上がりで少しアウト側へ膨らんでしまった真原のインをCar No.8会田選手がすり抜けていく。しかし真原はモナコヘアピンで会田選手のインを刺して3番手ポジションを奪い返す。このバトルで1、2番手との間隔が少し開いてしまい、真原は3番手で予選第1ヒートのチェッカーを受けた。続く予選第2ヒートを3番手ポジションからスタートとなった真原。スタートのタイミングこそ良かったものの、行く手を塞がれてしまい後続のライバルにパスされて6番手までポジションを落としてしまった。3Lap目の2コーナー進入で1つポジションを上げて5番手となった真原は追撃の手を緩めることなくペースを上げていく。5Lap目の3コーナー進入でインを刺して4番手のマシンをパス。そしてファイナルラップの2コーナー進入で3番手を行くCar No.2石谷選手のインを刺し3番手のポジションを奪い取る。そのままトップ争いに肉迫するもとどかず3位チェッカーとなり、決勝ヒートの3番手ポジションをゲットした。
お昼のインターバルを経てパンサークラスの決勝は17Lapで行われる。3番手グリッドからフォーメーションラップへ向かう。なかなか隊列が整わず2度のスタートディレイとなり3回目でクリーンスタートが切られレースが始まった。真原は絶妙なタイミングでスタートし、フロントローCar No.1長谷川選手を牽制しながら2番手に浮上しトップのCar No.3塩田選手の背後につけてプレッシャーを与える。3コーナーでは塩田選手のインにマシンをねじ込み並びかけるも順位は変わらず2番手をキープする。トップの塩田選手とは一定の距離を保ちながらレースは13Lap目まで膠着状態が続く。真原は冷静に塩田選手の走りを見ながらタイヤを温存し、仕掛けるタイミングを待った。そして13Lap目の3コーナー進入で満を持して塩田選手のインに飛び込みトップのポジションを奪った。塩田選手も必死に真原に食らいつきチャンスを伺う。15Lap目の1コーナー進入で塩田選手が真原のインを刺して再びトップに返り咲くが真原も2コーナーでインを刺し順位を入れ替える。続く3コーナーでは塩田選手が真原のインを刺し返しトップへ。レース終盤でトップ争いが熾烈になり一瞬のミスも許せないサイドバイサイドの状況で順位を入れ替えた。再び6コーナー進入では真原がインを刺しトップの座に返り咲き、そのままの順位でファイナルラップを迎える。1コーナー進入で真原のインを刺してトップの座を奪った塩田選手は2コーナーでミスを犯してしまいラインを大きく外す。真原は難なくトップに再浮上したが、塩田選手も2番手で最後のチャンスを伺う。そこにCar No.5山平選手、CarNo.2石谷選手も加わりトップ争いが激化する。6コーナーでブロックラインを使った真原は若干立ち上がりでアウト側へ膨らんでしまい、そのチャンスに塩田選手が並びかけ軽く接触してしまう。真原は直ぐに立て直すが山平選手、石谷選手に並ばれ3ワイドの状況でモナコヘアピンへ。その瞬間、山平選手と石谷選手は接触し2台ともにスピンを喫して大きく順位を落としてしまう。これで勝負の決着が着き塩田選手がそのまま逃げ切りトップチェッカー。真原は悔しい2番手でチェッカーを受けた。
もてぎカートシリーズ 第3戦
そして決勝当日。曇りベースではあるものの、時折太陽も顔を出して雨の心配は無さそうな状況でレーススケジュールを迎えることとなった。5分間の公式練習で最終的な確認をし、周りの状況も確認して続くタイムトライアルに備えた。今回のタイムトライアルは2つのグループに分かれて行われ、真原は第2グループでの出走となった。いつものように真っ先にコースインした真原は自分のペースでタイヤを温めてアタックの準備に入る。周回を重ね、ポジションを入れ替えながら徐々にペースを上げて行き、9Lap目に0’39.322を記録。このレースウィークで自己ベストのタイムを記録するも総合で6番手となり、予選ヒートは6番グリッドからとなった。トップ2は国本兄弟で0’39.0台をマーク。しかしタイム差は大きくなくトップから10番手までの差は0.3秒と接戦が予想された。
予選ヒートを6番手グリッドからコースインした真原はスタートの展開をイメージしながらタイヤに熱を入れてその時を待つ。しかし32台のフォーメーションラップはなかなか隊列が整わず、クリーンスタートが切られるまで2Lapを要した。スタート直後1つ順位を下げ7番手ポジションでオープニングラップを終えた真原は順位を上げるべくチャンスを伺う。6Lap目の1コーナー進入でCar No.12幸沢選手をパスして6番手のポジションを奪い返す。そこからペースを上げ前を行く5番手のCar No.1清水選手との間隔を詰める。そしてファイナルラップとなる10Lap目には背後にピタリとつけてパスするチャンスを伺うが攻めきれず6番手でチェッカーを受けた。
お昼のインターバルで光貞監督はちょっとしたセット変更を提案し、これを受け後藤メカがすぐさま作業を行い、真原も決勝に向けての展開を考えた。決勝レースも6番手グリッドからコースインしてフォーメーションラップを開始。やはり決勝もなかなか隊列が整わず2Lapを要し3回目でようやくクリーンスタートとなった。真原は絶妙なタイミングでスタートを切り、1コーナー進入で4番手までポジションを上げる。3番手のCar No.6石原選手が4コーナーで1-2を形成する国本兄弟に仕掛けるが、わずかにミスしてしまい加速が鈍った。真原はミスを見逃さず続く5コーナー進入で石原選手のインを刺してパスする。これで3番手にポジションを上げた。トップを走るCar No.21国本京佑選手、2番手のCar No.22国本雄資選手との間隔は少し開いているが十分にチャンスがある距離。3Lap目の3コーナー進入でトップと2位が入れ替わる。真原は冷静にトップ争いの様子を伺いながら距離を縮めていく。6Lap目には2位の国本京佑選手を射程に入れチャンスを伺う。そして7Lap目の3コーナー進入で国本京佑選手のインをズバッと刺さしてオーバーテイクに成功。これで真原の前にはトップの国本雄資選手のみとなったが残り周回数と間隔を考えると難しい状況ではあった。しかし真原はここからプッシュしてトップを追う。しかし流石は国内トップカテゴリーで活躍するプロドライバーともあって、真原の追撃を許さずそのまま12Lapのレースを終えた。真原は2番手でチェッカーを受け、もてぎMAX Mastersシリーズの初表彰台を飾った。
全日本カート選手権 第2戦
2016全日本カート選手権の第2戦が約2ヵ月のインターバルを経て埼玉県・本庄サーキットで開催された。ドライバーの加来は2週間前から本庄サーキットの走行日でテストを重ね、レースの前週となる日曜日には好調なマシンの仕上がりを見せて良い感触を得た。その流れを持って木曜日からサーキット入りして決勝に向けて走り出した。しかし走り出しから、速いライバル達には0.5秒以上の差をつけられてしまう。週末は気温が高い予報も出ており細かいセットアップを繰り返し、週末の高温予報も考えセットを考えた。金曜日のスポーツ走行の後半からはタイム差も少なくなり、ようやく明るい兆しが見えてきた。
予報通り、日曜日は朝から日差しも強く気温もグングン上がっていった。公式練習は先頭でコースインし変更したセットの確認をしながら、ライバル達とポジションを入れ替えながら、タイムトライアル、予選、決勝へ向けた組み立てを行った。加来はタイムトライアルに向けて自信を持ったセットに変更してもらうべく、後藤メカと相談し短い時間の中でセット変更を行いタイムトライアルへ向かった。タイムトライアルのセッションは7分間。加来はアタックのタイミングをはかり、ポジションを入れ替える。本庄サーキットは4輪のレースも行われるサーキットのため、長い2本のストレートがあり、コース幅も広い。このためスリップストリームも効きポジション取りが重要となる。加来は0’39.425を記録して12番手でタイムトライアルを終えた。
予選ヒートは15Lapで行われ、加来は12番手ポジションからフォーメーションラップに向かった。1周のフォーメーションラップでクリーンスタートが切られ、加来はアウト側からポジションアップを狙うも1コーナー進入で1台のマシンと接触。加来のマシンは浮き上がってしまい、着地した時にフレームにダメージを負ってしまい順位を大きく落としてしまった。しかし加来は諦めずに追い上げをしていく。1周を終えた時点で15番手となった加来はさらに追い上げていく。3周目には12番手のポジションまで回復した。13Lap目の5コーナー進入で1台パスして11番手に浮上。最終Lap目の3コーナー進入でCar No.11下村選手をパスして10番手にポジションを上げて予選ヒートのチェッカーを受けた。
お昼のインターバルでフレーム修正を行い、各部のチェックとダメージを受けたパーツの交換など決勝ヒートに向けて準備を進め、加来も気持ちを高めて決勝レースのダミーグリッドへ向かった。決勝ヒートは25Lapで行われる。ゆっくりとしたフォーメーションラップからクリーンスタートが切られ決勝レースが始まる。PPのCar No.5佐藤選手が少し出遅れてしまい、イン側のマシンは大混乱している中、アウト側スタートの加来は1コーナーで上手く順位を上げ、オープニングラップを終えた加来は7番手に。その後1つ順位を落とし8番手のまま周回を重ね仕掛けるタイミングをタイヤを温存しながら待つ。14Lap目の3コーナー進入で後続からの1台にパスされ9番手にポジションを落としてしまう。しかし15Lap目には3位争いの大きな集団となり駆け引きが始まった。各コーナーで大きな集団は順位を入れ替え小競り合いが続き、加来もポジションを上げたり、引いたりしながら一気に仕掛けるチャンスを待つ。レースも終盤の20Lap目にライバル達に動きが出始めポジション争いが激しくなる中、加来は上手くポジションを上げていく。しかし最終コーナーで前のマシン同士が軽く接触し、1台のマシンがハーフスピンを喫してしまった。加来はこのマシンを避けきれず接触。幸いにも大きなダメージ無くそのまま走行を続けられたのでそのままレースに復帰する。しかし、後からきたCar No.11下村選手にホームストレートでかわされてしまい順位を10番手に落としてしまう。そして22Lap目の3コーナー進入で下村選手を抜き返し9番手にポジションを上げるが追い上げはここまでとなってしまい、第2戦を9位で終えた。
もてぎカートシリーズ 第2戦
4月に入り、朝晩はまだ寒く感じるものの、日中は温かさを感じ始めたツインリンクもてぎで開催されるもてぎカートレースシリーズも第2戦を迎えた。
そして決勝当日。朝から非常に強い風が吹き荒れ、予報ではちょうどMAX Mastersクラスの予選ヒートが行われる時間の前後で雨が降るとのこと。真原もチームもいつ雨が降り出しても対応出来るようにレインコンディションに合わせたセットアップや装備品の準備を進めた。5分間の公式練習はドライコンディションのまま走行。最終的なマシンの確認を行った。タイムトライアルが始まる少し前にパラパラと雨が落ちたが、強い風の影響か路面を濡らすほどの雨量にはならないままセッションが始まった。2番目でコースインした真原は、すぐさま先頭に立ち、クリアな状況を作り、自分のペースでタイヤを温めてアタックのタイミングを図る。そして9Lap目に0’39.632をマークして6番手となり7分間のセッションを終えた。予選ヒートは6番手ポジションからのスタート。1周のフォーメーションで若干隊列は乱れたもののスタートが切られ真原は直ぐに5番手にポジションを上げて1コーナーへ入る。しかし直前のCar No.16座間選手が一瞬姿勢を乱したために避けた真原はアウトへ膨らんでしまい、その隙にポジションを1つ落として6番手に戻ってしまった。トップ3台と少し間隔はあるものの、等間隔でLapを重ねていたが、5Lap目に真原は前を行くCar No.16座間選手との間隔を詰めてチャンスを伺う。そして6コーナー進入でインを刺すがクロスラインを取られて立ち上がりで抜き返される。その後も座間選手との間隔は詰めたままでチャンスを伺いながらプレッシャーをかける。しかし、なかなか勝負を仕掛けるチャンスを見出せないまま迎えたファイナルラップ。突然コース上に雨が降り始めた。この雨に足元を取られたのか、真原のプレッシャーかS字コーナー入口でスピンを喫ししまった。直後にいた真原は座間選手を避けようとラインを外したが座間選手のリアと真原のリアが接触。この拍子に真原のマシンはリア部分が浮き上がりコースアウト。着地した時にエンジンやラジエーターで脇腹を強打し止まってしまったマシンからも暫く降りられない状態になってしまった。そして真原はチェッカーを受けること無く予選ヒートを終えた。ピットへ戻ったマシンを後藤メカがチェックをするがダメージは酷く、決勝レースまでに修復するのはかなり難しい状態であった。真原は何とか決勝レースに出場できないか光貞監督、後藤メカと話し合ったが、光貞監督はマシン状況と真原の身体へのダメージを考慮して「リタイア」の最終決断をした。チームは大会組織委員会へリタイア届けを提出し、この時点で第2戦を終える事となった。
もてぎカートシリーズ 第1戦
チームは金曜日のスポーツ走行からスケジュールを開始。細かいセット変更を行いながらタイムトライアルや決勝レースを見据えて走る真原だが、納得のいくセットがなかなか見つからない。タイムは悪く無いがマシンのセットが決まり切らない様子であった。この日、加来は月末にもてぎで開催される全日本カート開幕戦に向け練習走行を行った。加来も調子は悪くないが多少フィーリングに違和感を感じ思うようなシミュレーションが出来ていなかった様子であった。この週の前半でKFクラスのタイヤテストが行われた事も影響しているようで路面の上がり方がいつもと違う様子であった。土曜日の特別スポーツ走行は、開幕戦のエントリーが多く走行枠が少なく、金曜日に試せなかったセットを中心に方向性を確認しながらセットを進め最後のセッションをまずまずのタイムと感触で終えることとなった。
そして開幕戦当日。天気予報では雨も予想されていたが、予報に反して時折雲も広がるものの、穏やかな晴れ間が広がり、気温も暖かく感じられる。スケジュールは各クラス5分間の公式練習から始まった。真原はいつものように一番でコースインして周回を重ねる。周回を重ねる毎にタイムを上げて公式練習は5番手でセッションを終えた。続くタイムトライアルは7分間のセッションとなり、真原は周回を重ねタイヤに熱を入れてグリップを確認してタイムアタックLapに入る。8Lap目に0’39.364をマークするも、トップに0.2秒ほど及ばず5番手ポジションとなった。予選ヒートへ5番グリッドからコースインした真原。スタートのタイミングを図りながら隊列を整える。1Lapのフォーメーションラップで綺麗に隊列が整いスタートが切られた。少しタイミングが合わなかったのか、真原の行き場が塞がれ5番手のままで1コーナーから2コーナーへ向かう。オープニングラップはトップから真原まで、ほぼ等間隔で順位も変わること無く終えた。2Lap目以降、トップのCar No.1清水選手が後続との差を広げ始め、2位争いが5台で繰り広げられる展開となる。4Lap目の6コーナー立ち上がりからS字コーナーにかけてCar No.003生方選手を攻略して真原は4番手ポジションとなる。続く5Lap目の3コーナー進入でCar No.14加藤選手をパスして3番手に浮上した。そのまま2番手を追うが少しずつ感覚が開き3番手のまま予選ヒートのチェッカーを受けた。
お昼のインターバルで真原の走りを見ていた光貞監督がセット変更を後藤メカに指示して作業を行った。真原も期待に応えるべく3番手のダミーグリッドへ向かった。トップ2台を逃がさないためにもスタートからチャンスを伺うべくフォーメーションラップでタイミングを伺う。しかし1回目のフォーメーションでは隊列が整わずスタートディレーに。仕切り直しの2回目で隊列は整い正式スタートが切られた。真原は上手くタイミングを合わせ3番手のポジションをキープしてトップ2台に続く。しかし4Lap目辺りから少しずつトップ2台との間隔が広がり始めた。ただ、4番手との間隔も少しあるので単独3番手で周回を重ねるしかし10Lap辺りから4番手のマシンが真原との間隔を詰め始め、11Lap目のバックストレートでは真原の背後につける格好となり3番手争いが白熱する。そして10コーナー進入でCar No.51高橋選手にインを刺されてしまいラインを外してしまった。その隙をついてCar No.003生方選手も最終コーナーで真原のインを刺して4番手に。真原は5番手にポジションを落としてしまった。ファイナルラップで逆転を試みるもチャンスは巡って来ずMAX Mastersの初レースを5位でフィニッシュした。
NTC WINTER CUP
いよいよ2016シーズンもNTC WinterCupからの始動となった。今年はKTエンジンを搭載したカデットクラス、スーパーSSクラス、SSクラスの3クラスでの開催となり、チームは昨年、X30クラスで参戦していた、加来 匠選手を起用し、優勝を目指して戦うこととなった。
加来は後藤メカと共にオフシーズンのうちから走り込みを行い、万全の状態で今回のレースに挑んだ。週末は雪の予報が出ていたが、雪にはならずに土曜日は雨が降り気温もかなり低い状態での前日練習となった。そんなコンディションでも加来は精力的に走り込み、最後の2セッションにはスリックタイヤで走れるコンディションになり良い感触を得られる走りとなった。
レース当日、曇りベースではあるものの、太陽の日が差し込む天候となった。今シーズンからNTCのレースでは予選が2ヒート制となり、今回は参加台数も多いため、予選もA組、B組の2組となり、決勝進出の24台を選出する。決勝レースのグリッドを決めるプレファイナル、残念ながら予選不通過者にはDEV-2レースも行われ、公式練習とタイムトライアル(今回は公式練習5分+タイムトライアル5分の1セッションで実施)をわせると5つのセッションで戦うスケジュールとなった。ゼッケンで組分けされ加来は公式練習からB組での出走となった。10分間の公式練習&タイムトライアルのセッション、加来は押し掛けでエンジンをスタートさせピットロードを加速していく。しかしコースに入った途端にマシンはストップ。マシンを押し戻してピットでトラブルを修復して仕切り直し。一瞬ヒヤッとしたが、その後は順調に走行を重ね、5分が経過した時点で日章旗が振られタイムトライアルが開始された。加来のタイムトライアルは3番手となり、予選B組3番手ポジションからの出走が決まった。1ヒート目のローリングスタートは綺麗に1回でスタートが決まり、加来はポジションアップを狙うも1コーナー進入で1台のマシンにかわされ4位で1コーナーを抜けていく。オープニングラップはそのままの4番手で終えるもトップ争いは5台での集団で展開された。加来は直ぐに3位ポジションを奪い返し3Lap目の3コーナー進入で2番手に浮上すると、トップを行くCar No.30塚田選手を追いかける。周回を重ねる毎に各コーナー7台に膨れあがったトップ争い集団は順位を入れ替え、予選ヒートとは思えぬほどの白熱したバトルを展開する。加来も一時はトップに立ち、集団を引っ張る形にはなったが、15Lapの予選ヒートを2番手で終える形となった。そして2番手ポジションからスタートの予選第2ヒート。1回目のローリングスタートでは隊列が整わずスタートディレイとなり、2回目のローリングラップでスタートが切られた。2番手アウト側からのスタートの加来は1コーナーで3番手となるが2コーナー進入手前で4番手のCar No.3岩館選手にリアバンパーをヒットされスピン、コースオフしてしまう。加来はすぐさま押し掛けでコース復帰を試みるもエンジンが掛からずそのままマシンを停めて予選2ヒート目をノーポイントで終えた。決勝レースに向けては、2つの予選ヒート獲得ポイントによって決まるため、加来はプレファイナル10番手からの出走が決まった。
お昼のインターバルを挟み、SSクラスのプレファイナルが17Lapの周回数でスタートされた。加来は10番手のポジションからジャンプアップするべく、集団の中に飛び込むも良いポジションが取れず2コーナー立ち上がりは14番手までポジションを落としてしまった。オープニングラップは14番手でホームストレートに戻るが、続く1コーナーから加来の追い上げが始まり、1台また1台と確実に前のマシンをパスし、3Lap終了時点で10番手まで回復する。9番手より前のマシンとは少し間隔が開いているものの、周回を重ねる毎に間隔を詰めて、8Lap目のストレートでは8番手のポジションとなり、4番手争いの集団に追いついた。9Lap目には7番手となり、トップ争いの集団に加わった。11Lap目にはトップが見える5番手に浮上。加来の勢いは止まらない。12Lap目の3コーナー進入で4番手に上がると続く13Lap目の3コーナー進入で3番手に。加来の前にはCar No.30塚田選手とCar No.60のGTドライバー佐々木大樹選手の2台のみとなり、塚田選手と佐々木選手のバトルを静に見ながらチャンスを伺う加来は残り2Lapで塚田選手をかわして2番手に浮上する。前には佐々木選手のみとなるが、ここはさすがの佐々木選手、絶妙なブロックラインを使って加来の追撃を抑え込む。塚田選手も加来の隙を突いてポジションアップを狙う。そして6コーナー進入で塚田選手が加来をかわし2番手に復帰。加来は3番手でファイナルラップを迎える。塚田選手が2コーナー進入で佐々木選手のインを刺そうとするが、見事に封じ込まれ失速してしまう。このチャンスを加来は逃さず3コーナーで塚田選手をパスして2番手浮上。そのまま佐々木選手を狙うがポジションは変わらず、加来は2番手でプレファイナルのチェッカーを受けた。
