2013 MOTEGI KART RACE
続いてX30クラスの予選ヒート。31台でのローリングスタートはなかなか隊列が整わず「ミススタート」の判定を受け2回のスタートやり直しに。17番手のポジションから3回目のローリングでスタートした田中。中断以降の大混戦の中で田中は混戦の中、3コーナーまでに2つポジションを上げて15番手に。しかし至る所で接触やスピンがあり順位は目まぐるしく変わる。その隙をついて田中は少しづつ順位を上げて2Lap目の1コーナー進入では13番手まで順位を上げていた。しかし、3Lap目のS字コーナー出口で、コースアウトから復帰してきたマシンが田中のマシンと接触。田中はスピンしながらコースオフするものの、何とか自力でコースに戻ったが後続からの集団に抜かれてしまい大きく順位を落としてしまう。その後は淡々と走行し、少しづつ順位を戻すが21位でのチェッカーとなった。
お昼のインターバルを経て、パンサークラスの決勝第2レースを迎えた。第1レースは4位の真原だが、第2レースのグリッドはレース中のベストラップの順位で決まるレギュレーションのため、6番手からとなった。スタートのタイミングを絶妙に合わせて真原は1コーナーまでの加速で1台をパスして5番手に浮上。前を行くCar No.15島根選手をプッシュしながらかわすタイミングをはかる。しかし2Lap目に2番手に浮上したCar No.9柳田選手のペースが上がらず、以下Car No.21山下選手、Car No.15島根選手そして真原が集団となりチャンスを伺う。真原の後にも3台のマシンが追い着き、徐々にポジション争いが激しくなる事が予想されるも、あまり大きな変動はなくレースは進んで行った。10Lap目の5コーナーでCar No.21山下選手がCar No.9柳田選手のインを刺したのを切っ掛けに、Car No.15島根選手と真原も一気に勝負を仕掛け、4台の混戦となった立ち上がりでは、山下選手と真原のマシンが接触。一瞬、真原のマシンが浮き上がるが真原はそのまま前を追う。そしてファイナルラップの最終コーナー立ち上がりでCar No.10柳田選手と接触してしまい、真原ははじき出される格好となり7番手に順位を落としてチェッカーを受けた。
そして最終レースとなるX30クラスのコースイン。予選ヒートでは21番手に順位を落としてしまったので、後方から追い上げるかたちのレース展開が予想される田中。決勝レースは1回でスタートが決まり追い上げモードの田中は多少接触しながらも、順位を上げて行く。オープニングラップを終えた田中はポジションを15番手あたりまで上げて来て、更に前を行くマシンを捕らえるべく集団の中でバトルを展開。まさに「抜きつ抜かれつ」と言った言葉が当てはまるような展開で、コース各所でバトルが繰り広げられている。しかし、8Lap目の3コーナー進入で田中のインを刺してきたCar No.8立木選手とラインが交錯し接触。2台ともコースアウトしたままレースに復帰する事はなかった。田中の最終戦はチェッカーを受けることなく、28位で終える事となった。
2013 MOTEGI KART RACE
そして迎えたパンサークラスの決勝第1レース。もてぎカートレースシリーズではおなじみとなったパンサークラスのスタンディング方式によるスタート。1周のフォーメーションラップを終えて8番グリッドにマシンをロックオンさせた真原はスタートの時を静かに待つ。全車がグリッド整列完了の合図、グリーンフラッグが後方で振られシグナルに集中。絶妙なタイミングでスタートを切った真原は1コーナーまでに1台をパスして7番手に浮上。第2ヘアピンの進入で6番手のCar No.23会田選手のインを刺して前に出るも、最終コーナーの立ち上がりでラインが交錯して接触してしまい、2台ともにスピンを喫してしまった。これで最後尾へ順位を下げてしまった真原だが3Lap目の3コーナー進入でCar No.23会田選手を再びパスし、更にペースを上げて前を行くマシンを追う。5Lap目の第2ヘアピンでCar No.70浅川選手を、続く6Lap目の第2ヘアピンでCar No.38手塚選手をパス。7Lap目のストレートでCar No.7田中選手を捕らえると1コーナー進入でパスして8番手までポジションを回復した。そして第2ヘアピンでペースが落ちていたCar No.17和田選手をパスして7番手にポジションを上げた。しかし6番手を走行するマシンとの差は大きく、真原の追い上げも届かず7位で第1レースのチェッカーを受けた。
続いてはX30クラスの予選ヒート。10番手のポジションからローリングスタートとなる田中。1周目のローリングはミススタートのジャッジでもう一回の仕切り直し。2回目のスタートで予選ヒートは開始されたが、加速のタイミングが少し合わなかった田中はポジションそのままで混戦の中、ポジションアップのチャンスを伺う。第2ヘアピンで1台をパスしてオープニングラップを終えた田中は9位でメインストレートに戻ってきた。2Lap目の3コーナーでCar No.22塩浜選手のインに飛び込みパス。最終コーナーでミスしたマシンを難なくパスして7位に浮上。しかし、6位のCar No.8立木選手との差はなかなか詰める事ができず、後方から追い上げてきたCar No.9国分選手を抑えることで6番手とのギャップが広がってしまい、そのまま7番手のポジションで予選ヒートのチェッカーを受けることとなった。
そしてこの日の最終レースとなるX30クラス。決勝ヒートは7番手のポジションからローリングスタートとなる。決勝ヒートは1度目でクリーンスタートが切られ、田中も良いタイミングで加速してポジションをアップする。1コーナーまでに5番手に浮上して更にプッシュしていく。最終コーナーを上手く立ち上がった田中は、Car No.29小泉選手のスリップに入り1コーナー進入でパス、4番手にポジションを上げた。しかし続く第1ヘアピンの進入で小泉選手にインを刺されて後退。ラインが膨らんだ隙にCar No.30大草選手にもパスされてしまい6番手に後退。3Lap目の第2ヘアピン進入で大草選手のインを刺し返して5番手のポジションを取り戻した時、前方では2番手争いの2台が接触!1台のマシンがハーフスピンを喫してラインを塞ぐも、上手くかわしてそのまま4位のポジションに浮上した。何とかCar No.29小泉選手を捕らえるべくチャンスを伺うが少しづつ離されてしまう。逆に後方からはCar No.30大草選手が挽回すべく田中をプッシュする。田中もポジションを守るべく大草選手を上手く押さえ込み続けて、15Lapのレースを4番手のポジションを守り切りチェッカーを受けた。これでX30 Challengeのシニアクラスは優勝というポジションとなった。
2013 全日本カート選手権
迎えた決勝日。腰と臀部の痛みは残るものの、体調は回復し公式練習で感触を確かめた。しかし、前日に予定のメニューを消化仕切れなかった事もあり、マシンのセットアップが決まり切らずにタイムトライアルに出走することとなった田中の走りは、攻めきる事ができず、0'41.174と言うタイムで12位に留まった。これにより、予選ヒートのグリッドも10番手となった。
お昼のインターバルの間に田中は少しでも身体を休めるようにリラックスし、メカニックはマシンの状況を確認し、決勝に向けて少しでも戦い易いようにマシンのセットを見直した。決勝レースは25Lapと長く、ポジションを上げるチャンスはたくさんある!と自分に言い聞かせてコースインし、ローリングラップを終えてタイミング良くスタートを切った。しかし、1コーナーから4コーナーまでの間のポジション争いで失敗し、11位まで順位を落としてしまう。5Lapを終了した時点で12位にポジションダウンするも、前を行くライバル達とのギャップは大きく無く、各コーナーで順位を入れ替えながらのバトルが暫く続いた。一時は13位まで順位を落とすも、確実にライバルの隙を突いて順位を1つづつ上げて行き、最終ラップの9コーナー進入でCar No.21藤室選手のインを突いて前に出る。コーナーの中では軽い接触もあったが、何とか持ちこたえ10位のポジションを守りきり最終戦のチェッカーフラッグを受けた。
2013 MOTEGI KART RACE
そして迎えたパンサークラスの決勝第1レース。もてぎカートレースシリーズでは、パンサークラスのみがスタンディングスタート方式となる。コースインした真原はタイヤを温め、確認しながら6番手グリッドへマシンを運ぶ。全車がグリッドにロックオンされシグナルによるスタートが切られた。絶妙なタイミングでスタートを切った真原は、Car No.14小林選手を1コーナーアウト側からパスして5番手に浮上。バックストレートではCar No.18三ヶ尻選手に並びかけプレッシャーを掛ける。2Lap目から3Lap目にかけて前を行くCar No.18三ヶ尻選手とCar No.15島根選手が順位を入れ替えながらバトルしているのを冷静に見極め、パスするタイミングをはかる真原は4Lap目の複合コーナーでCar No.18三ヶ尻選手に仕掛けるも軽く接触してスピンを喫してしまう。何とか立て直してコースに戻るも最後尾まで順位を落としてしまった。ここから猛追をはじめてCar No.7田中選手、Car No.70浅川選手をパスしたもののそこから先の集団とは距離がある。しかし最後まで諦めずにプッシュし続けた真原は8番手の位置でチェッカーを受けるものの、12Lap目にベストラップ0'41.530を記録し、決勝第2レースは5番手グリッドからのスタートとなった。
X30クラスの予選ヒートは通常のローリングスタートで行われる。綺麗な隊列からスタートが切られ、田中は非常に良いタイミングで加速ができ、1~2コーナーにかけて順位を4番手まで上げてバックストレートから3コーナー進入で3番手のマシンに仕掛けるも微妙にバランスを崩した隙に5番手へと順位を落としてしまう。そのままのポジションでトップ集団に追いつこうと攻める田中だがレース中盤から終盤にかけて、前を行く4番手のマシンから少しづつ差が広がってしまう。そこへ後続の3台が追いついて来て田中を攻め立て5番手争いが激しくなってしまう。しかし田中は冷静に後続を押さえ込み、何とかそのままの5番手ポジションを守り切ってチェッカーを受けた。
お昼のインターバルを経て、パンサークラスは決勝第2レースを迎えた。午後になってからは夏の日差しが戻ってきて、かなり暑くなった。5番手のグリッドからのスタートとなった真原はまたも絶妙なタイミングでスタートを切り、1コーナー進入では4番手のCar No.14小林選手をすんなりパスして4番手にポジションアップ。トップ3に追いつこうとプッシュするが4Lap目辺りから少しづつ3番手のCar No.15島根選手との差が開いてしまった。そこへ後からCar No.14小林選手がポジションを奪い返そうと真原を攻め立ててくる。対して真原も必死に押さえ込むがなかなかペースが上がらずに激しいバトルになってしまい、ついに9Lap目の3コーナー進入でCar No.14小林選手にインを刺されて4番手のポジションを奪われてしまった。真原も諦めず4コーナーで再度インを突くが軽く接触をしてしまい、お互いにバランスを崩すもそのままのポジションで立ち上がっていく。ポジションを取り戻したい真原だが、ペースが上がらずにそのままの5番手ポジションでチェッカーを受けることとなった。
そして、この日の最終レースとなったX30クラス。田中は5番手グリッドからローリングラップを開始する。僅差で激戦のX30クラスはスタートから接戦を展開。田中はタイミングこそ良いスタートを切れたが1コーナー進入でアウト側のマシンと接触!田中のマシンは大きく浮き上がりながらバランスを崩してアウト側へ。そこへ後続のマシンが乗り上げてきて田中のマシンは更にバランスを崩す。必死に体勢を立て直して6番手ポジションでオープニングラップを終えた。しかしトップから8台は集団となっていて、順位が入れ替わりながらレースは進む。各ポジションで壮絶なバトルが展開される中、なんと5Lap目の複合コーナーでトップ争いをしていた2台が接触して大きく順位を落としてしまう。これで田中のポジションは4番手まで浮上することとなったが、後からはCar No.8立木選手が田中を激しく攻め立ててくる。田中もポジションを守りながらも前を行く3番手のCar No.25大谷選手に追い着こうと必死にペースを上げるが攻めきれず4番手のポジションでチェッカーを受けた。
2013 NTC チャレンジカップ
迎えた決勝日。この日も朝から気温はぐんぐんと上昇して暑い1日を予感させる。参加受付、車検、ブリーフィングと公式スケジュールを消化していき、朝最初の走行は各クラス10分間の公式練習から始まる。真原も準備をして、一番にコースイン出来るようピット先頭でスタートを待つ。いよいよパンサークラスの順番。ピット出口のシグナルがブルーに変わりコースイン開始になると予定通りに真原は先頭でコースイン。タイヤに熱を入れ各部のチェックをしながら徐々にタイムを上げていく。が、しかし、9Lap目の3コーナー立ち上がりで真原はマシンを止めてしまう。どうやらエンジントラブルが起こってしまったようだ。公式練習終了後、チームは車検時に登録済の「スペアエンジン」に積み替え、タイムトライアルまでの短いインターバルでマシンを修復した。タイムトライアルのセッションは5分間と短いため、集中してタイムアタックを行う事が重要。セット変更はしていないもののエンジンを積み替えたので、その様子を確認しなくてはならない。真原はその確認作業をしながら、アタック出来るポジションを探して走る。しかし5分間という時間は短く、納得のいくアタックは出来ないままチェッカーとなり、0'39.605のタイムで9番手。やはりトラブルが発生したせいか前日までに計測していたベストタイムには及ばなかった。
そして迎えた決勝ヒート。真原のポジションは17番手。ローリングの隊列はかなり後方になってしまうが、トップ集団と遜色ないタイムを記録しているのでスタートを決めて序盤のうちにポジションを上げられるか。光貞監督はグリッド上で真原に色々とアドバイスを送る。ローリングラップでマシンを確認し、タイヤを暖めながらスタートに備える。朝からアクシデントが続いた真原であったが、決勝レースのスタートはとても冷静にマシンを操り、1コーナー進入こそそのままの順位であったが、2~3コーナーで数台のマシンをパスしてポジションを上げていく。3コーナー立ち上がりから4コーナー進入にかけて、目前のマシン2台が接触!数台を巻き込むアクシデントとなったが、真原は飛んでくるマシンをギリギリで避けて先を急ぐ。この混乱をうまく避けた真原は1Lap終了時点で10位までポジションをアップした。その後8Lap目あたりまでは単独10番手の走行が続くが、後方11番手のCar No.9塩田選手がジリジリと真原の後方に詰め寄ってくる。10Lap目の2コーナー進入でCar No.9塩田選手が真原のインを刺して10番手に。しかし冷静に走る真原は、11Lap目の3コーナー進入でインを刺し返して10番手を取り戻す。この2台のバトルのペースが上がったのか、前方5~6番手争いの集団との差が少しづつ詰まってきた。12Lap目にはCar No.10斉藤選手がピットへ戻りストップ、モナコヘアピン手前でCar No.38のペースが落ちたため一気にパスして8番手まで順位を上げた。14Lap目の2~3コーナーにかけてCar No.12、Car No.1の2台がストップ。これで真原の順位は6番手まで上がった。最終ラップにはCar No.9塩田選手が再度、真原に襲いかかるも冷静に押さえ込んで6位のポジションでチェッカーを受けた。
2013 全日本カート選手権
迎えた決勝日。前日までの曇りがちな天気からは一転、雲はあるものの、強い日差しが照りつける晴天となった。朝一番で公式練習のセッションを迎え、田中はコースへ出て行く。この15分間で、最終的なセットアップを確認してレースに備えるのだが、コースイン早々にトラブルでマシンを止めてしまい、そのままセッションを終えることとなってしまった。タイムトライアルまでの短いインターバルで、チームはマシンメンテナンスを施し、田中も気持ちを切り替えてタイムトライアルへ望むべく集中した。しかし、良い流れが掴めずトップから0.9秒ほど離され12番手に沈んでしまった。
2時間以上の長いインターバルを経て決勝ヒートのスタートを迎える。このインターバルで光貞監督は最善と思われるセットアップを指示し、メカニックが作業を進める。田中も気持ちを切り替えながら、走行データを確認して決勝レースを戦う走りを考えた。決勝のスタートグリッドは11番手。オフィシャルの手によりグリーンフラッグが振られ、全車スタートを切ったが田中のマシンがなかなか動き出さず心配されたが、無事に動き出してフォーメーションの隊列に追いついた。クリーンスタートが切られて田中は良い加速をして、1~2コーナーまでCar No.11、16、20、19と4台のマシンをパスして7番手まで浮上した。続く3コーナー進入で後続のマシンに軽く接触されてしまい、バランスを崩した隙に1台のマシンに先行を許してしまい8番手に。5周目を過ぎた辺りから、Car No.11、25との距離が縮まり、3台でのバトルに発展した。8周目の1コーナー進入で田中は1つ順位を上げ7番手に浮上。その後、レース中盤で1つ順位を下げてしまうものの、何とかチャンスを伺いながら田中は諦めずに攻める。しかし、レース終盤でCar No.11今田選手にパスされてしまい9番手に。そして26Lapのレースをこのままの順位でチェッカーを受けた。
2013 もてぎパンサーシリーズ
X30クラスの予選ヒートのローリングスタートがなかなか決まらず、3回のスタートディレイで赤旗が掲示されメインストレート上で全車が停止。フロントローの2台が加速を禁止されているイエローラインの手前から加速を始めてしまい隊列が揃わない事が原因で、競技長からは厳重な注意を受けた。仕切り直しをして予選ヒートローリングが開始され今回はクリーンスタートが切られ12Lapの予選ヒートが始まった。13番手からのスタートとなった田中はオープニングラップの混戦を見事に切り抜け、ホームストレートに戻ると8位まで順位を上げる。2Lap目の5コーナーで前車のインサイドに飛び込みパス。ポジションを一つ上げると、続く3Lap目の3コーナーではCar No.33綿谷選手をパスして6位に浮上。更に上位を目指すが5Lap目の3コーナーではCar No.3吉成選手にパスされてしまい7位にポジションダウン。
何とかポジションアップするべく攻めるがそのまま7位でチェッカーを受けることとなった。
午後からの決勝レーススケジュールの最初となったパンサーツアークラス。このクラスはいつものようにスタンディングスタートの方式がとられ、真原の前は誰も居ないポールポジションのグリッドにマシンをロックオンしてスタートの瞬間を待った。22台のマシンが前車グリッドに着きスタートが切られた。真原はスタートを見事に決めてオープニングラップから後続のマシンとの差を広げマージンを築いていく。しかし、独自のレギュレーションで全車必ず1回のピットストップが義務付けられており、ストップ時間も0秒~20秒とまちまち。スポット参戦の真原には10秒のピットストップハンデタイムが与えられ、どのタイミングでピットインするかが結果を左右することになる。ポールからスタートの真原はピットストップを先に延ばし、ペースを上げてマージンを稼ぎレース後半でピットストップを消化するべく2位以下を引き離しにかかる。一時は2位以下を大きく引き離したが、10Lapを超えたあたりから2位を走るCar No.1石井選手がペースを上げて真原に詰め寄ってきた。またピットストップを消化した他のマシンに行く手を阻まれて築いてきたマージンが徐々に無くなっていく。迎えた17Lap目にピットインした真原だったが、運悪く直前にこのシリーズのボスであるCar No.27田中選手がピットインしており、10秒以上余計にロスする形となってしまった。ハンデタイムを消化してコースに戻った時点で6番手まで順位を落としたが、今日の真原のペースは誰よりも速く、1台のマシンをパスして5番手で20Lapの決勝レースのチェッカーを受けた。しかも、11Lap目には0'41.220秒のファーステストラップを記録した。
真原の快走を受け、気合いの入る田中も結果を出すべく、決勝レースに向けてモチベーションを上げる・最終レースとなったX30クラス。田中は7番手のポジションからスタート。決勝レースのローリングはクリーンに決まり一気に1コーナーへなだれ込む。田中は一つポジションを上げてオープニングラップは6番手でホームストレートに戻ってきた。更にプッシュして2Lap目の3コーナーで5番手、5Lap目の5コーナーでは4位までポジションを上げて表彰台圏内を目指す。しかし7Lap目の3コーナーでCar No.13児玉選手にパスされ5番手に、9Lap目にはCar
No.25大谷選手にパスされ6番手に、さらに4コーナー立ち上がりでアウトへはらんでしまい7番手まで順位を落とすも、5コーナーでは抜き返して6番手ポジションを取り戻す。14Lap目の1コーナー進入でCar No.24大谷選手がインに飛び込み7位へ落ちるも、最終ラップの5コーナー進入で抜き返して6位のポジションでチェッカーを受けた。
2013 全日本カート選手権
迎えた決勝日。朝のうちは小雨が残り、コースはウエットコンディション。タイムトライアルを終えている全日本FS-125クラスは朝に10分間の公式練習を走り、午後からの予選ヒート、決勝ヒートを迎えることになる。ウエットセットでコースインした田中は少しづつ乾いていく路面変化に対応するべく、ピットインをしてタイヤをスリックへ変更。まだ滑りやすい路面ではあったが、良い感触を感じたところでチェッカーを受けた。
2013 NTC チャレンジカップ
そして迎えた決勝ヒート。
真原は10番手のポジションからローリングを開始。入念にタイヤを暖め、路面コンディションを確認しながら隊列につく。
2013 MOTEGI KART RACE
このシリーズでは唯一のスタンディングスタート方式を採用しているパンサークラスは、決勝レースが第1、第2と分かれておりそれぞれのレースにポイントが与えられるので、シリーズを戦う上ではキッチリとポイントを獲得しなければならない。コースインした真原は5番グリッドにマシンをロックオンさせ、スタートを待つ。
X30クラスの予選ヒートはローリングスタート。6番グリッドからスタートの田中は絶妙な間合いを取りながら綺麗にスタートを決め、6コーナーの進入で前車をパス。2Lap目の6コーナー進入でも更に前車をパスして3番手まで浮上するも、マシンのスピードがライバルに比べて少し足らないようで、最終複合コーナーでは後ろからのマシンにパスされてしまう。更に4Lap目の3コーナー進入でインを刺されてしまい、ポジションダウン。5番手のポジションを守る事が精一杯のようで前との間隔は少しづつ開いてしまい、そのままチェッカーを受けた。
X30クラスもいよいよ決勝ヒートを迎える。田中は5番手グリッドからローリングラップを行う。しかし、なかなか隊列が整わず2回のスタートディレイドがあり、3回目でやっとスタートが切られた。
田中は上手く加速してスタートを切り、1コーナーの飛び込みで3位に浮上した。2Lap目の3~4コーナーで1位と2位のマシンが競り合い、ラインを外したところを見逃さず田中は思いきってインに飛び込み、立ち上がりで一気にトップに躍り出た。しかし田中のマシンは思ったようにスピードが上がらず、3Lap目の6コーナーでインを刺され2番手に後退。
4Lap目には2台のマシンに先行を許し4番手まで後退してしまう。その後も必死にポジションを守るべくコースを攻めるが苦しい戦いとなり6位までポジションを落としてしまう。それでも田中は諦めずにアクセルを踏み続け、5番手のCar No.23坂入選手に迫りプレッシャーを掛けながらチャンスを伺うも、スピードが足らずにそのまま6位でチェッカーを受けた。
真原
田中
2013 全日本カート選手権
16周で争われる予選ヒートは10番グリッドからスタートとなった田中は、決勝レースで優位な展開を図るべくまた、予選ヒートでもポイントが与えられるので、1点でも多くポイントを獲得するべく、レースに集中した。
2013 NTC チャレンジカップ
いよいよ予選ヒートのスタートを迎える。
12番グリッドから、上手くローリングスタートのタイミングを掴んで、アクセルを踏込んだ真原は1コーナーから2コーナーを立ち上がるまでに7番手まで順位を上げ、さらに先頭集団を猛追。前を行くCar No.11 山平選手がビレルコーナーの進入で少しミスを犯し、インが空いたところを真原は見逃さずに刺すが、僅かにラインが交錯して接触。真原のマシンのダメージは大きく、そのままピットへ戻りリタイヤとなってしまった。
2013 全日本カート選手権
お昼のインターバルを経て、いよいよ各クラスの決勝ヒートが始まる。天候も強い風が残るものの、日差しも差込み回復したかに思われたが、FS-125決勝ヒートの2つ前のカテゴリーFP-3クラス決勝で、またもや雨が降り出す。このクラスはウエットでのレースとなったが、雨が止むと青空が広がり急速に路面は乾き、FS-125の決勝ヒートの前には完全にドライコンディションとなった。
○レース後のコメント
2013 MOTEGI KART RACE
いつもは、ここから予選ヒート、決勝レースというようスケジュールでレースは進行するが、ここもてぎでのパンサークラスは、決勝 第1レース、決勝 第2レースと2レースが行われる。しかも、このパンサークラスのみがローリングスタートではなく、グリッドからの「スタンディングスタート」を採用している。
真原の激走の興奮が冷めやらぬまま、X30クラス田中の予選ヒートが始まった。
○レース後のコメント
2013 APG CUP
お昼のインターバルを経て、各クラスの決勝レースが次々と行われて行く。
午前中は天気も良く暖かかったが少しづつ風が出てきて、空気が冷えていく。天気予報では午後に雨が一時的に降ると言う。いつ雨が来ても戦えるようにチームはレインタイヤを用意して万全に備える。スターティンググリッドに着く頃には、だいぶ黒い雲が上空を覆ってきたが、雨はまだ落ちて来ない。そのままドライコンディションでレースのスタートは切られた。
スタート直後の1コーナーから2コーナーへは激しいポジション争いが展開され、前後左右を他のマシンに挟まれ軽く接触しながらも、ポジションを上げていく。しかし、レース中盤は前後のマシンとは等間隔の差が出来て硬着状態に。それでも田中は10周目にレース中のベストタイム0'41.193をマークして前を行くマシンを必死に追った。レース後半、あまりペースが上がらなくなってきたところに、後ろからライバルたちが襲いかかって来る。一気に4~5台の集団となり、抜きつ抜かれつのバトルが勃発し、田中も必死にポジションを守る。がしかし、2コーナー立ち上がりで軽い接触があり少しコースを外れてしまう。直ぐに戻るもののこの集団の最後尾となってしまい、そのままチェッカーを受けて18周のレースを16位のポジションで終えた。
2013 NTC チャレンジカップ
インターバルの間に、光貞監督は真原にどのように予選ヒートを戦うか、熱心にアドバイスをおくる。その間にもマシンの細かい調整やチェック等を行い、予選ヒートの準備に余念はない。
ランチタイムをはさみ、長いインターバルを経て最終レースとなったパンサークラス・決勝レースが始まる。