2013.12.8
もてぎカートシリーズ 第6戦レポート掲載!
2013.9.29
もてぎカートシリーズ 第5戦レポート掲載!
2013.9.25
全日本カート選手権 第5戦レポート掲載!
2013.12.8:2013 もてぎカートシリーズ 第6戦
2013.9.29:2013 もてぎカートシリーズ 第5戦
2013.9.25:全日本カート選手権 東地域 第5戦
2014 News Archives はこちら
2014 NTC CUPに、真原が参戦!
新東京サーキットで開催される NTC CUP パンサークラスに真原が参戦。
開幕戦は3月9日に開催、万全の準備で初優勝を目指し戦います。
今シーズンの参戦予定はSupervision & Driversをご欄ください。
Supervision & Driversはこちら
2013 もてぎカートレース 第6戦、真原が4位入賞!
12月8日、ツインリンクもてぎ 北ショートコースで行われた、もてぎカートレース 第6戦にパンサークラスに真原、X30クラスに田中が参戦。真原が4位入賞を果たしました。レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
くわしくはレースレポートをご欄ください。
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2013 もてぎカートレース 第5戦、田中が4位入賞(シニアクラス優勝)!真原が5位。
9月29日、ツインリンクもてぎ 北ショートコースで行われた、もてぎカートレース 第5戦にパンサークラスに真原、X30クラスに田中が参戦。真原が5位、田中が4位入賞(シニアクラス優勝)を果たしました。レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
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2013 全日本カート選手権 第5戦、レースレポート更新
9月22日、本庄サーキットで行われた、全日本カート選手権 第5戦(東地域 最終戦)に田中が参戦。
レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
くわしくはレースレポートをご欄ください。
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2013 もてぎカートレース 第4戦、田中が4位入賞!
8月25日、ツインリンクもてぎ 北ショートコースで行われた、もてぎカートレース 第4戦にパンサークラス 真原、X30クラスに田中が参戦。
真原が5位、田中が4位入賞を果たしました。レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
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2013 NTC チャレンジカップ 第4戦、レースレポート更新。
8月18日、NTC(新東京サーキット)で行われた、NTCチャレンジカップ 第4戦にパンサークラス 真原が参戦。
レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
くわしくはレースレポートをご欄ください。
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2013 全日本カート選手権 第4戦、レースレポート更新。
8月4日、カートソレイユ最上川で行われた、全日本カート選手権 第4戦に田中が参戦。
レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
くわしくはレースレポートをご欄ください。
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2013 もてぎカートシリーズ 第3戦、真原がポールポジションを獲得、ダブル入賞!
7月7日、ツインリンクもてぎ 北ショートコースで行われた、もてぎカートシリーズ 第3戦に真原・田中が参戦。
真原は初のポールポジション獲得!入賞!、田中も入賞しダブル入賞を果たしました。
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2013 全日本カート選手権 第3戦、レースレポート更新。
6月30日、スポーツランドSUGO 西コースで行われた、全日本カート選手権 第3戦に田中が参戦。
レースの模様はレースレポートにてご覧ください。
くわしくはレースレポートをご欄ください。
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2013 NTCチャレンジカップ 第3戦、難しいコンディションでポイントを獲得!
6月16日、NTC(新東京サーキット)で行われた、NTCチャレンジカップ 第3戦にパンサークラス 真原が参戦。
真原にとって初めてのウェットレースでしたが見事ポイントを獲得しました。
くわしくはレースレポートをご欄ください。
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2013年の全日本カート選手権がAPGで開幕、田中が4位入賞!
4月7日、APG(オートパラダイス御殿場)で行われた、
全日本カート選手権 第1戦 FS-125クラスで、田中が4位入賞!
めまぐるしく天候が変化する難しいコンディションで行われた開幕戦を、
安定したペースで追い上げ、上位入賞で果たす事ができました。
レースリポートはこちら
3月24日開催の もてぎカートシリーズ 第1戦で 真原が初優勝!
3月24日、ツインリンクもてぎ北ショートコースで開催されたMOTEGI KART RACE 第1戦に、
パンサークラスで今期よりシリーズへ参戦した真原が決勝第1レースで優勝!
チームとしても本格始動1年目にして初優勝を勝ち取りました。
今後も勝利を重ねるべく挑戦しますので、応援よろしくお願いします。
レースリポートはこちら
3月10日 APGカップ第1戦に 田中 玲於奈 参戦決定!(参戦クラス:X30クラス)
3月10日にオートパラダイス御殿場(静岡県)で開催されるAPGカップ第1戦に、
今期、全日本カート選手権 FS-125東地域に参戦する田中 玲於奈がスポット参戦します。
そこには全日本・地方選の開幕戦を見据えた多数ドライバーのエントリーが予想されるため、
我々もそこでドライバー及びマシンのコンディションを計るべく出場します。
チーム一丸となり挑みたいと思います。
開催サーキット オートパラダイス御殿場はこちら
MPR 公式webサイトオープン!
光貞 秀俊が監督・指揮するレーシングチーム MPR(MITSUSADA PWG RACING)が始動。
2013年は、純粋にレースの面白さと真剣勝負を楽しめるレーシングカートへ参戦。
チーム一眼となって勝利を目指し頑張りますので、応援よろしくお願いします。
チーム監督&ドライバー紹介へ
2013 MOTEGI KART RACE
第6戦
2013.12.8(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走13台
タイムトライアル:4位
決勝第1レース:4位
決勝第2レース:7位
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走31台
タイムトライアル:17位
予選ヒート:21位
決勝:28位(DNF)
いよいよ2013シーズンも最終戦を迎えたもてぎカートレースシリーズ第6戦。9月の第5戦からチーム体勢にも変更があり、パンサークラスを戦う真原のマシンはトニーカートへとマシンをスイッチ。NTCチャレンジカップの最終戦をキャンセルしてもてぎの最終戦に照準を合わせてマシンのシェイクダウンを行いセットアップも進めてきた。チームは土曜日からもてぎ入りしてパンサークラスの真原、X30クラスの田中ともに決勝レースに向けて走り込んだ。
迎えた決勝日、前戦は9月下旬ではあったが、残暑の影響かまだ暑さの残る天候であったが、最終戦は一変、乾いた空気が冷たくまさに初冬といった感じである。前日に合わせこんだセットアップを確認するかのように公式練習の7分間という短い時間を使い最終確認を行う。
そして各クラスのタイムトライアルのセッションが始まった。まずはパンサークラスの真原からアタック。いつものように真っ先にコースインしたCar No.12真原のマシンは、クリアなポジションでタイヤを温めながらアタックを開始する。真原は7Lap目に0'41.112と言うタイムで5番手のポジションを記録したがセッション終了のチェッカーを受けるとエンジンに違和感を感じていた真原はペースを落としコース途中でマシンを停めた。その後ピットへ戻りマシンをチェックしたが特に問題は無く一安心。一方、X30クラスは今回31台のエントリーとなり、2つのグループに分けてタイムトライアルのみ行う事となった。田中は、前半グループでのアタックとなりコースイン。キャブレターのセッティングに少し手間取りなかなかペースを上げて行く事ができず苦しい展開。アタックラップも「2カ所でリアを滑らせてしまいロスした」と思うようなアタックが出来ず0’38.805を記録して17番手のポジションとなった。
そして迎えたパンサークラスの決勝第1レース。パンサークラスはおなじみのスタンディング方式によるスタート。4番グリッドからいつものように真原はスタートの時を静かに待つ。全車がグリッドに整列し、グリーンフラッグが振られるとレッドシグナルが点灯。「いつもより消えるのが早かった」と真原はレース後にコメントするが、タイミング少し合わずに絶妙なスタートとまでは行かず、2コーナー立ち上がりでは1つポジションを落としてしまう。しかし2Lap目1コーナー進入で前を走るCar No.9柳田選手と共にCar No.15島根選手をパスして順位を上げる。そのままの勢いでCar No.9柳田選手にバックストレートで並びイン側のポジションで3コーナーに進入。しかしアウト側より真原の前に出ようとしたGTドライバーでもある柳田選手は、真原の目の前でまさかの単独スピンを喫し、停車してしまう。追随する真原も接触こそ避けたがラインを外してしまい、その隙をCar No.15島根選手につかれてしまう。しかし、4コーナー立ち上がりでは真原、島根選手ともにアウト側へラインが外れてしまい、後続のCar No.3岡澤選手、Car No.70浅川選手に先行を許してしまい6番手になってしまう。続く5コーナーでCar No.70浅川選手が単独スピンを喫してしまい、それを避けた真原のマシンは若干失速してしまい、前を行くマシンとのギャップが少し広がってしまった。続く3Lap目の3コーナーでCar No.3岡澤選手が単独スピン。これで真原のポジションは4番手に戻り前を行くCar No.15島根選手を追うが、島根選手とのギャップは大きく単独走行となってしまい、そのまま4番手でチェッカーを受けた。
続いてX30クラスの予選ヒート。31台でのローリングスタートはなかなか隊列が整わず「ミススタート」の判定を受け2回のスタートやり直しに。17番手のポジションから3回目のローリングでスタートした田中。中断以降の大混戦の中で田中は混戦の中、3コーナーまでに2つポジションを上げて15番手に。しかし至る所で接触やスピンがあり順位は目まぐるしく変わる。その隙をついて田中は少しづつ順位を上げて2Lap目の1コーナー進入では13番手まで順位を上げていた。しかし、3Lap目のS字コーナー出口で、コースアウトから復帰してきたマシンが田中のマシンと接触。田中はスピンしながらコースオフするものの、何とか自力でコースに戻ったが後続からの集団に抜かれてしまい大きく順位を落としてしまう。その後は淡々と走行し、少しづつ順位を戻すが21位でのチェッカーとなった。
お昼のインターバルを経て、パンサークラスの決勝第2レースを迎えた。第1レースは4位の真原だが、第2レースのグリッドはレース中のベストラップの順位で決まるレギュレーションのため、6番手からとなった。スタートのタイミングを絶妙に合わせて真原は1コーナーまでの加速で1台をパスして5番手に浮上。前を行くCar No.15島根選手をプッシュしながらかわすタイミングをはかる。しかし2Lap目に2番手に浮上したCar No.9柳田選手のペースが上がらず、以下Car No.21山下選手、Car No.15島根選手そして真原が集団となりチャンスを伺う。真原の後にも3台のマシンが追い着き、徐々にポジション争いが激しくなる事が予想されるも、あまり大きな変動はなくレースは進んで行った。10Lap目の5コーナーでCar No.21山下選手がCar No.9柳田選手のインを刺したのを切っ掛けに、Car No.15島根選手と真原も一気に勝負を仕掛け、4台の混戦となった立ち上がりでは、山下選手と真原のマシンが接触。一瞬、真原のマシンが浮き上がるが真原はそのまま前を追う。そしてファイナルラップの最終コーナー立ち上がりでCar No.10柳田選手と接触してしまい、真原ははじき出される格好となり7番手に順位を落としてチェッカーを受けた。
そして最終レースとなるX30クラスのコースイン。予選ヒートでは21番手に順位を落としてしまったので、後方から追い上げるかたちのレース展開が予想される田中。決勝レースは1回でスタートが決まり追い上げモードの田中は多少接触しながらも、順位を上げて行く。オープニングラップを終えた田中はポジションを15番手あたりまで上げて来て、更に前を行くマシンを捕らえるべく集団の中でバトルを展開。まさに「抜きつ抜かれつ」と言った言葉が当てはまるような展開で、コース各所でバトルが繰り広げられている。しかし、8Lap目の3コーナー進入で田中のインを刺してきたCar No.8立木選手とラインが交錯し接触。2台ともコースアウトしたままレースに復帰する事はなかった。田中の最終戦はチェッカーを受けることなく、28位で終える事となった。
○レース後のコメント
真原
フレーム等の変更が上手く作用し、エンジンやセッティングも決まり前日練習でも、良い走りができ好タイムも出すことができました。しかし、タイムトライアルから、私がキャブレター調整で当たりを出すことができず、決勝レースでも凡走に終わってしまいました。自分の力不足でしたので、もっと練習をして来年は良い結果を残したいです。
田中
前回のレースで、クラス別でどうにか勝つことが出来ましたが、総合ではまだ勝てていなかったので、今回の最終戦はなんとしても勝ちたかったです。しかし、TTの順位が後のヒートに響き、結果を残すことが出来ませんでした。今年一年、真原さんや監督の光貞さん、また毎戦遠くまで応援に来てくださった関係者の皆様には大変お世話になりました。一年間ありがとうございました。
光貞監督
今回のレースでMPRとしても最後のレースとなり、田中、真原共にレース前週に練習を行いこのもてぎ最終戦に挑みました。
田中に関してはタイムトライアルの結果が良くなく、その結果混戦を抜け出さなければならない非常に厳しいレースを強いられてしまいました。そんな中、粘り強く追い上げるレースを展開していましたが接触でリタイアとなってしまいました。真原は練習までは非常に調子良くそのままの行ってくれることを期待しましたが、レース当日のコンディション変化に走りにも若干のズレが生じ、そして運悪く少しエンジンが回らないなども重なり完全に歯車が狂ってしまった様に思います。今回のレースは彼ら2人とも良い結果が出ることを期待していましたが残念です。しかしこれもチームにとっての試練と捉え、更なる体制強化を図り来年こそは強いチームにして行きたいと思います。
最後に、今年我々に御支援を頂きましたスポンサーの方々、ならびにご声援を頂きました皆様には大変感謝するとともにこの場を借りてお礼を申し上げます。そしてこのオフシーズン、しっかりと準備をし万全の体制で来シーズンに向け備えたいと思います。
2013 MOTEGI KART RACE
第5戦
2013.9.29(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走12台
タイムトライアル:8位
決勝第1レース:7位
決勝第2レース:5位
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走17台
タイムトライアル:10位
予選ヒート:7位
決勝:4位
X30Challenge シニアクラス優勝
残すところ、もてぎカートレースシリーズも今回を含めて2戦となり、タイトル争いの行方に重要なレースとなる第5戦。チームも土曜日の練習走行から決勝に向けてのセットアップを進めた。
迎えた決勝日、季節も夏から秋へと移り変わるものの、日差しに少し暑さの残るコンディションで決勝レースに向けてのスケジュールが始まった。公式練習では、大きくセット変更した真原、そして前日の良い感触を確認する田中がそれぞれ7分間という短い時間の中で、最終調整を行った。
ほぼオンタイムでスケジュールは進行し、タイムトライアルのセッションが始まった。まずはパンサークラスの真原からアタック。真っ先にコースインしたCar No.12真原のマシンは、クリアなポジションでタイヤを温めながらアタックのタイミングを待つ。5分間という短い時間の中で真原は7Lap目に0'41.422と言うタイムで8番手のポジションを記録してアタックを終了した。
X30クラスの田中は、少し混雑した位置からのコースインとなり、クリアなポジションを見つけるのに少し時間を要したが6Lap目に0'38.908を記録して10番手のポジションでタイムトライアルを終えた。
そして迎えたパンサークラスの決勝第1レース。もてぎカートレースシリーズではおなじみとなったパンサークラスのスタンディング方式によるスタート。1周のフォーメーションラップを終えて8番グリッドにマシンをロックオンさせた真原はスタートの時を静かに待つ。全車がグリッド整列完了の合図、グリーンフラッグが後方で振られシグナルに集中。絶妙なタイミングでスタートを切った真原は1コーナーまでに1台をパスして7番手に浮上。第2ヘアピンの進入で6番手のCar No.23会田選手のインを刺して前に出るも、最終コーナーの立ち上がりでラインが交錯して接触してしまい、2台ともにスピンを喫してしまった。これで最後尾へ順位を下げてしまった真原だが3Lap目の3コーナー進入でCar No.23会田選手を再びパスし、更にペースを上げて前を行くマシンを追う。5Lap目の第2ヘアピンでCar No.70浅川選手を、続く6Lap目の第2ヘアピンでCar No.38手塚選手をパス。7Lap目のストレートでCar No.7田中選手を捕らえると1コーナー進入でパスして8番手までポジションを回復した。そして第2ヘアピンでペースが落ちていたCar No.17和田選手をパスして7番手にポジションを上げた。しかし6番手を走行するマシンとの差は大きく、真原の追い上げも届かず7位で第1レースのチェッカーを受けた。
続いてはX30クラスの予選ヒート。10番手のポジションからローリングスタートとなる田中。1周目のローリングはミススタートのジャッジでもう一回の仕切り直し。2回目のスタートで予選ヒートは開始されたが、加速のタイミングが少し合わなかった田中はポジションそのままで混戦の中、ポジションアップのチャンスを伺う。第2ヘアピンで1台をパスしてオープニングラップを終えた田中は9位でメインストレートに戻ってきた。2Lap目の3コーナーでCar No.22塩浜選手のインに飛び込みパス。最終コーナーでミスしたマシンを難なくパスして7位に浮上。しかし、6位のCar No.8立木選手との差はなかなか詰める事ができず、後方から追い上げてきたCar No.9国分選手を抑えることで6番手とのギャップが広がってしまい、そのまま7番手のポジションで予選ヒートのチェッカーを受けることとなった。
お昼のインターバルを経て、パンサークラスの決勝第2レースを迎えた。第1レースで7位となった真原だが、パンサークラスのグリッドはレース中のベストラップの順位で決まるレギュレーションのため、第2レースのスタートグリッドは8番手となった。今回のスタートも絶妙なタイミングで決めた真原は1コーナーまでの加速で1台をパスして7番手に浮上。2Lap目の第2ヘアピン進入でCar No.14小林選手をパスして6番手にポジションを上げる。5番手を走行するCar No.2石井選手とのギャップは少しあるものの、真原はチャンスを伺い少しづつ間合いを詰めていく。そして迎えたファイナルラップ、Car No.2石井選手の背後にピタリとつけた真原は第2ヘアピンの進入で石井選手のインを刺すとそのままゴールラインまで押さえ込み、5位でチェッカーを受けた。
そしてこの日の最終レースとなるX30クラス。決勝ヒートは7番手のポジションからローリングスタートとなる。決勝ヒートは1度目でクリーンスタートが切られ、田中も良いタイミングで加速してポジションをアップする。1コーナーまでに5番手に浮上して更にプッシュしていく。最終コーナーを上手く立ち上がった田中は、Car No.29小泉選手のスリップに入り1コーナー進入でパス、4番手にポジションを上げた。しかし続く第1ヘアピンの進入で小泉選手にインを刺されて後退。ラインが膨らんだ隙にCar No.30大草選手にもパスされてしまい6番手に後退。3Lap目の第2ヘアピン進入で大草選手のインを刺し返して5番手のポジションを取り戻した時、前方では2番手争いの2台が接触!1台のマシンがハーフスピンを喫してラインを塞ぐも、上手くかわしてそのまま4位のポジションに浮上した。何とかCar No.29小泉選手を捕らえるべくチャンスを伺うが少しづつ離されてしまう。逆に後方からはCar No.30大草選手が挽回すべく田中をプッシュする。田中もポジションを守るべく大草選手を上手く押さえ込み続けて、15Lapのレースを4番手のポジションを守り切りチェッカーを受けた。これでX30 Challengeのシニアクラスは優勝というポジションとなった。
○レース後のコメント
真原
前回レースの車の不具合の解決することができず、不出走も考えましたがトレーニングカーでのエントリーとなりました。第1レース1週目の接触でブレーキパットが無い状態だったりと自分でも悪い流れを作ってしまい、もてぎRd.4Rd.5と2戦で勝ちを逃してしまいました。最終戦までにレースになる戦闘力にしたいです。
田中
今回のレースは、クラス別では勝つことが出来ましたが、未だタイムトライアルで一発の速さを出すことができていないので、レースの展開や組み立て もそうですが、ここ一発!という時の速さを出せるようにしていきたいと思いました。次回で今年の最終戦になってしまいましたが、しっかりと準備とトレーニングをして臨みます。
光貞監督
今回のレースでいよいよもてぎシリーズも終盤戦を迎えました。真原はここのところマシンの調子が今ひとつ良くなく、前日練習でもセットアップに苦戦してしまいました。その影響もありレースでもうまく波に乗れなかったと思います。田中に関しては一発の速さに課題は残すも、レースでは確実にポジションを上げてくるようになったので最終戦では期待したいと思います。
次回レポートは、12月8日開催のもてぎカートレースシリーズ 第6戦を予定しています。
2013 全日本カート選手権
東地域 第5戦
2013.9.22(日)DRY
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
FS-125クラス 出走14台
タイムトライアル:12位
予選ヒート:10位
決勝:10位
早くも全日本カート選手権 東地域シリーズも最終戦を全日本初開催となる、埼玉県・本庄サーキットで迎えた。今回も金曜からサーキット入りしたチームは、セッション毎にセットアップを確認しながらベストコンディションを探すことに時間を費やした。その結果、レースに向けての方向性が見えてきた状態で金曜日のスケジュールを終えた。
土曜日も各クラス、4セッションのスポーツ走行の時間帯が設けられ、決勝レースを想定したセットアップが進められていく。田中も昨日の走行で得た感触を確かめるべく、1本目の走行を始めた矢先、前日から危険が指摘されていた最終コーナーアウト側のクラッシュパッドに接触してしまい、単独でのクラッシュを喫してしまう。田中はマシンから放り出される格好となり路面に頭部と腰を強打したが大事には至らずなんとかレースに出場できた。
迎えた決勝日。腰と臀部の痛みは残るものの、体調は回復し公式練習で感触を確かめた。しかし、前日に予定のメニューを消化仕切れなかった事もあり、マシンのセットアップが決まり切らずにタイムトライアルに出走することとなった田中の走りは、攻めきる事ができず、0'41.174と言うタイムで12位に留まった。これにより、予選ヒートのグリッドも10番手となった。
続く予選ヒートの周回数は15周。ポジションアップを図りたい田中はスタートのタイミングを合わせるように慎重にローリングラップを切るが、全体の隊列が整わずスタートディレイで仕切り直しとなった。2回目のスタートではタイミング良く加速する事に成功し、混雑するイン側を避けてアウト側のラインから一気にライバル達をかわして順位を3コーナー立ち上がりまでに4位までジャンプアップする事に成功。しかし、2Lap目の3コーナーでCar No.13黒岩選手にパスされて5番手に、さらに6コーナーで2台にパスされ7番手まで後退。5Lap目の9コーナー進入でCar No.15三浦選手に先行を許してしまう。続く7Lap目にはCar No.19横川選手、11Lap目にはCar No.23長縄選手にパスされ10番手まで順位を下げてしまった。マシンのセットが決まらなかったのか後半でのペースを上げることに苦労してしまう。その後、Car No.15三浦選手と順位を争うも抜ききる事は出来ずに10位で予選ヒートを走り終えた。
お昼のインターバルの間に田中は少しでも身体を休めるようにリラックスし、メカニックはマシンの状況を確認し、決勝に向けて少しでも戦い易いようにマシンのセットを見直した。決勝レースは25Lapと長く、ポジションを上げるチャンスはたくさんある!と自分に言い聞かせてコースインし、ローリングラップを終えてタイミング良くスタートを切った。しかし、1コーナーから4コーナーまでの間のポジション争いで失敗し、11位まで順位を落としてしまう。5Lapを終了した時点で12位にポジションダウンするも、前を行くライバル達とのギャップは大きく無く、各コーナーで順位を入れ替えながらのバトルが暫く続いた。一時は13位まで順位を落とすも、確実にライバルの隙を突いて順位を1つづつ上げて行き、最終ラップの9コーナー進入でCar No.21藤室選手のインを突いて前に出る。コーナーの中では軽い接触もあったが、何とか持ちこたえ10位のポジションを守りきり最終戦のチェッカーフラッグを受けた。
○レース後のコメント
田中
今回も金曜から練習に入り、土曜日に向けてのテスト項目や試したい走り方等の課題が残りました。そして肝心の土曜日、朝一番にクラッシュをしてしまい時間をロスしてしまいました…。
レースでは、今までの前半、早い段階でベストタイムを記録しながら後半にかけてズルズルと落ちると言う展開から変わり、後半にベストタイムが出てくる状況になりました。ただ、その分前半の走りでタイムが伸びず、後半ライバル達のタイムが落ちても自分はベストを刻めるという利点を活かせませんでした。予選はスタート前にチームメイトの真原さんから、アドバイスを頂きレース展開についてイメージを新たに組み立てて臨みました。スタートで上手く前に出ることができましたが、思うようにペースを上げられずに後半まで我慢の状態でした。このあたりも、土曜日にキッチリとテストが出来なかったこと要因だと思うと本当に悔しいです。今後はサーキット入りしてからの集中力の持続、レースの組み立て方、前半の走り方、そして勝負を仕掛けるタイミングをもっと見極められるようにしたいです。
光貞監督
今回のレースで2013年の全日本・東日本シリーズは最終戦を迎えました。開幕戦の滑り出しが悪くなくそのままの流れで向上していくことが理想的でしたが中盤戦以降右肩下がりになってしまい厳しい状況が続いてしまいました。原因としては今回のレースの結果からもマシンのポテンシャル不足が大きかったでしょう。チームとしても今年は「1年目」と位置づけそしてこの経験を踏まえ体制を変えるところは変え、来年に備えたいですね。
次回レポートは、9月29日開催のもてぎカートレースシリーズ 第5戦を予定しています。
2013 MOTEGI KART RACE
第4戦
2013.8.25(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走10台
タイムトライアル:6位
決勝第1レース:8位
決勝第2レース:5位
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走18台
タイムトライアル:7位
予選ヒート:5位
決勝:4位
前回のもてぎカートレースは「パンサーツアー戦」として組み込まれたために、通常のシリーズ戦とは違った戦いになったがここまでのシリーズポイントで真原はランキングトップにつけており、今回のレースで1ポイントでも多く獲得しシリーズチャンピオンに向け、後半戦を有利に戦うためにも重要なレースとなるために、監督も気合い十分にもてぎ入りした。
土曜日の練習走行では、光貞監督自らステアリングを握り、レースエンジンのナラシ走行や細かなセッティング作業に時間を費やした。真原も期待に応えるべく走り込み“ベスト”を探る。一方、X30クラスにエントリーの田中も、ここまでのあまり良くない“流れ”を断ち切るべく、精力的に走り込みマシン、タイヤ等のセットアップを進めた。
迎えた決勝日、朝から曇り空で気温も低め。時折、小雨がパラつく微妙な天候となるものの、ドライコンディションのまま公式練習が始まった。しかし、パンサークラスの前から雨が降り始め、場所によっては滑りやすい部分もあり、確認しながらの走行となり4番手タイムを記録するに留まった。X30クラスの走行時には雨も上がりドライコンディションに戻ったが、田中は2LapほどNewタイヤの皮むきをして、マシンのチェックをしてPitへ戻った。
計時システムのトラブル等で全体のタイムスケジュールが20分程度遅れてタイムトライアルが始まった。まずはパンサークラスの真原からアタック。直前のマシン調整に時間を取られてしまい、コースインが若干遅れてしまうも集中してタイムアタックを続ける。前日までの気温との違いの影響か思うようにタイムが伸びず、5Lap目に0'41.843を記録して6番手の位置でタイムトライアルを終えた。田中は練習走行でタイヤを温存し、タイムトライアルをタイヤのベストな状態でアタックする作戦を取ったので、クリアラップを取れる場所を探しながらキャブレターを調整し、アタックを始める。そして7Lap目に0'39.055を記録して7番手のポジション。トップから0.15の差である。X30クラスは全18台が0.8秒の中にひしめき合った非常に激戦なクラスとなった。
そして迎えたパンサークラスの決勝第1レース。もてぎカートレースシリーズでは、パンサークラスのみがスタンディングスタート方式となる。コースインした真原はタイヤを温め、確認しながら6番手グリッドへマシンを運ぶ。全車がグリッドにロックオンされシグナルによるスタートが切られた。絶妙なタイミングでスタートを切った真原は、Car No.14小林選手を1コーナーアウト側からパスして5番手に浮上。バックストレートではCar No.18三ヶ尻選手に並びかけプレッシャーを掛ける。2Lap目から3Lap目にかけて前を行くCar No.18三ヶ尻選手とCar No.15島根選手が順位を入れ替えながらバトルしているのを冷静に見極め、パスするタイミングをはかる真原は4Lap目の複合コーナーでCar No.18三ヶ尻選手に仕掛けるも軽く接触してスピンを喫してしまう。何とか立て直してコースに戻るも最後尾まで順位を落としてしまった。ここから猛追をはじめてCar No.7田中選手、Car No.70浅川選手をパスしたもののそこから先の集団とは距離がある。しかし最後まで諦めずにプッシュし続けた真原は8番手の位置でチェッカーを受けるものの、12Lap目にベストラップ0'41.530を記録し、決勝第2レースは5番手グリッドからのスタートとなった。
X30クラスの予選ヒートは通常のローリングスタートで行われる。綺麗な隊列からスタートが切られ、田中は非常に良いタイミングで加速ができ、1~2コーナーにかけて順位を4番手まで上げてバックストレートから3コーナー進入で3番手のマシンに仕掛けるも微妙にバランスを崩した隙に5番手へと順位を落としてしまう。そのままのポジションでトップ集団に追いつこうと攻める田中だがレース中盤から終盤にかけて、前を行く4番手のマシンから少しづつ差が広がってしまう。そこへ後続の3台が追いついて来て田中を攻め立て5番手争いが激しくなってしまう。しかし田中は冷静に後続を押さえ込み、何とかそのままの5番手ポジションを守り切ってチェッカーを受けた。
お昼のインターバルを経て、パンサークラスは決勝第2レースを迎えた。午後になってからは夏の日差しが戻ってきて、かなり暑くなった。5番手のグリッドからのスタートとなった真原はまたも絶妙なタイミングでスタートを切り、1コーナー進入では4番手のCar No.14小林選手をすんなりパスして4番手にポジションアップ。トップ3に追いつこうとプッシュするが4Lap目辺りから少しづつ3番手のCar No.15島根選手との差が開いてしまった。そこへ後からCar No.14小林選手がポジションを奪い返そうと真原を攻め立ててくる。対して真原も必死に押さえ込むがなかなかペースが上がらずに激しいバトルになってしまい、ついに9Lap目の3コーナー進入でCar No.14小林選手にインを刺されて4番手のポジションを奪われてしまった。真原も諦めず4コーナーで再度インを突くが軽く接触をしてしまい、お互いにバランスを崩すもそのままのポジションで立ち上がっていく。ポジションを取り戻したい真原だが、ペースが上がらずにそのままの5番手ポジションでチェッカーを受けることとなった。
そして、この日の最終レースとなったX30クラス。田中は5番手グリッドからローリングラップを開始する。僅差で激戦のX30クラスはスタートから接戦を展開。田中はタイミングこそ良いスタートを切れたが1コーナー進入でアウト側のマシンと接触!田中のマシンは大きく浮き上がりながらバランスを崩してアウト側へ。そこへ後続のマシンが乗り上げてきて田中のマシンは更にバランスを崩す。必死に体勢を立て直して6番手ポジションでオープニングラップを終えた。しかしトップから8台は集団となっていて、順位が入れ替わりながらレースは進む。各ポジションで壮絶なバトルが展開される中、なんと5Lap目の複合コーナーでトップ争いをしていた2台が接触して大きく順位を落としてしまう。これで田中のポジションは4番手まで浮上することとなったが、後からはCar No.8立木選手が田中を激しく攻め立ててくる。田中もポジションを守りながらも前を行く3番手のCar No.25大谷選手に追い着こうと必死にペースを上げるが攻めきれず4番手のポジションでチェッカーを受けた。
○レース後のコメント
真原
残念です。私の力不足です。
田中
今回サーキット入りするにあたり、いい意味で心身ともにリラックス出来ていました。走っている時もいつもよりも冷静に情報が頭に入り、そしてイメージと走り方が少しだけリンクしたようにも思います。予選では順位を上げ、決勝ではスタートで少し行き過ぎた部分もありながらも、このところ続いている終盤に順位を落とす展開では無く、スタート時よりも前でゴールすることが出来ました。まだまだ走り方やメンタルで上手くいかない部分は有りますが、確実に良い流れ・展開の作り方は出来てきているので、もっと良い結果を得られるように、努力し続けたいと思います。
光貞監督
今回のパンサークラスの真原は終始うまく噛み合いませんでした。前日練習の段階から上手く乗れていなかった事や路面コンディションが今までには無い少し変わったものだった事が影響していたでしょう。今回は我慢のレース展開でしたが次回に挽回を図ります。
X30の田中に関しては最近取り組んでいる「走りの改造」の変化がようやく見えてきたレースでした。次回レース迄にもう少しトレーニングを積み更にいい走りができる事を期待したいですね。
次回レポートは、9月21?22日開催の全日本カート選手権 第5戦を予定しています。
2013 NTC チャレンジカップ
第4戦
2013.8.18(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走20台
タイムトライアル:9位
予選ヒート:17位
決勝ヒート:6位
前回のチャレンジカップからは約2ヵ月ほどのインターバルを経て迎えた第4戦。世間は“お盆休み”の真っ只中で気候は真夏。特に今年の夏は暑くドライバーにとっても、マシンにとってもチームクルーにとっても過酷な状況である。真原はそんな過酷な条件に少しでも順応するべく、前週のスポーツ走行日に何度か新東京サーキットを訪れ走り込みに励んでいた。
そしてチームは金曜日から新東京入りし、光貞監督自らもステアリングを握り、マシンのセットアップを進めるべく汗を流した。そして土曜日には、チームメイトの田中玲於奈も合流し、真原のマシンのセッティングや確認作業、そして自らのマシンも持ち込み、自身の練習にも励んでいた。まさにチーム一丸となって“酷暑のレース”を戦っている。その甲斐あってか、真原は好タイム、好感触をつかみつつ、テストメニューを消化したので明日の決勝に自信を持てていた。
迎えた決勝日。この日も朝から気温はぐんぐんと上昇して暑い1日を予感させる。参加受付、車検、ブリーフィングと公式スケジュールを消化していき、朝最初の走行は各クラス10分間の公式練習から始まる。真原も準備をして、一番にコースイン出来るようピット先頭でスタートを待つ。いよいよパンサークラスの順番。ピット出口のシグナルがブルーに変わりコースイン開始になると予定通りに真原は先頭でコースイン。タイヤに熱を入れ各部のチェックをしながら徐々にタイムを上げていく。が、しかし、9Lap目の3コーナー立ち上がりで真原はマシンを止めてしまう。どうやらエンジントラブルが起こってしまったようだ。公式練習終了後、チームは車検時に登録済の「スペアエンジン」に積み替え、タイムトライアルまでの短いインターバルでマシンを修復した。タイムトライアルのセッションは5分間と短いため、集中してタイムアタックを行う事が重要。セット変更はしていないもののエンジンを積み替えたので、その様子を確認しなくてはならない。真原はその確認作業をしながら、アタック出来るポジションを探して走る。しかし5分間という時間は短く、納得のいくアタックは出来ないままチェッカーとなり、0'39.605のタイムで9番手。やはりトラブルが発生したせいか前日までに計測していたベストタイムには及ばなかった。
予選ヒートは9番グリッドからのスタートとなった真原は、気持ちを切り替えて、1台でも多く前方に並ぶライバルを抜いてポジションを上げ、決勝ヒートへ繋げる走りを考えた。1周のローリングラップを経て勢いよくスタートを切った真原は1コーナーでインを刺して順位を上げる。各コーナーで激しく順位を入れ替えながらホームストレートへ戻ってきた真原のポジションは8番手。更に上位を目指して攻めるが、3Lap目の1コーナー進入で9番手を走るCar No.11山平選手が真原のインへ飛び込んだ際に接触してしまう。真原は何とか姿勢を保ちクリアするも、山平選手はスピンアウトを喫する。しかし、このアクシデントで真原のマシンは左フロントホイールが破損してしまい、タイヤのエアーが漏れ始める。見る見るうちにエアーは漏れてしまい、真原のペースも極端に落ちてしまい、後続のマシンに次々とパスされてしまう。それでも必死に曲がらなくなってしまったマシンをコントロールして最後まで走り続けて17位でチェッカーを受けた。ピットに戻ったマシンをチェックすると、ホイールの損傷が大きく「よく最後まで走れた」という状態。オフィシャルに事情を説明し、スペアのホイールとタイヤに変更することを認めてもらって、各部の状況も再チェックして決勝ヒートに備えた。
そして迎えた決勝ヒート。真原のポジションは17番手。ローリングの隊列はかなり後方になってしまうが、トップ集団と遜色ないタイムを記録しているのでスタートを決めて序盤のうちにポジションを上げられるか。光貞監督はグリッド上で真原に色々とアドバイスを送る。ローリングラップでマシンを確認し、タイヤを暖めながらスタートに備える。朝からアクシデントが続いた真原であったが、決勝レースのスタートはとても冷静にマシンを操り、1コーナー進入こそそのままの順位であったが、2~3コーナーで数台のマシンをパスしてポジションを上げていく。3コーナー立ち上がりから4コーナー進入にかけて、目前のマシン2台が接触!数台を巻き込むアクシデントとなったが、真原は飛んでくるマシンをギリギリで避けて先を急ぐ。この混乱をうまく避けた真原は1Lap終了時点で10位までポジションをアップした。その後8Lap目あたりまでは単独10番手の走行が続くが、後方11番手のCar No.9塩田選手がジリジリと真原の後方に詰め寄ってくる。10Lap目の2コーナー進入でCar No.9塩田選手が真原のインを刺して10番手に。しかし冷静に走る真原は、11Lap目の3コーナー進入でインを刺し返して10番手を取り戻す。この2台のバトルのペースが上がったのか、前方5~6番手争いの集団との差が少しづつ詰まってきた。12Lap目にはCar No.10斉藤選手がピットへ戻りストップ、モナコヘアピン手前でCar No.38のペースが落ちたため一気にパスして8番手まで順位を上げた。14Lap目の2~3コーナーにかけてCar No.12、Car No.1の2台がストップ。これで真原の順位は6番手まで上がった。最終ラップにはCar No.9塩田選手が再度、真原に襲いかかるも冷静に押さえ込んで6位のポジションでチェッカーを受けた。
○レース後のコメント
真原
「情けない!!」本音はこの一言です。
今回のNTCには胸中期するものがあり臨みました。その気持ちを監督はじめメカニック、チームに関わる全ての人が理解をしてくれ、今できうる限りの最高の状態にマシンを仕上げてくれました。前日からの流れも全て作っていただきました。でも、タイムトライアルの失敗により、自分自身で流れを止めてしまいこの結果となってしまいました。本当に情けないです。次回…、頑張ります!
光貞監督
今回のレースは恐らく今シーズン一番の暑さになると考えていました。前日迄にそれに向けたマシンセットアップを念入りに行い、ドライバーにもそれをどう有効に使い乗りこなすかという部分を主に練習しレースに挑んでもらいました。その中でラップペースもこれまでを大きく上回るペースで走っていたので期待していましたが、レースになると気合が入りすぎたのかリズムが少しズレてしまいましたが、決勝レースでは展開も良くスタート位置を考えるとよく6位まで追い上げたと思います。ここのところ速さは確実に向上しているので、次週もてぎシリーズでは余計な気負いは持たず自然な集中でベストなリズムを掴んで挑めば結果はついて来るでしょう。
次回レポートは、8月25日開催のもてぎカートレースシリーズ 第4戦を予定しています。
2013 全日本カート選手権
東地域 第4戦
2013.8.4(日)DRY
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
FS-125クラス 出走12台
タイムトライアル:12位
予選ヒート:11位
決勝:9位
前戦SUGO大会から約1ヶ月のインターバルを経て、同じ東北地方である山形県のカートソレイユ最上川で第4戦が開催された。最上川の河川敷にあるカートソレイユは、先日の豪雨でコースが水没してしまったが、コース関係者や地元の方々の協力で 清掃作業を行い、予定通りの全日本大会が開催される運びとなった。
東京からはかなり遠方だったり、スケジュールや天候もあり、事前の練習走行へは訪れることができなかったが、何とかスケジュールを調整して木曜日に現地入りし、午後から少しでも多く走行し、セットアップ作業を進めた。金曜日の練習走行では、色々なセットをトライしながら田中もマシンに合わせて走り込んでいく。
土曜日は特別スポーツ走行の時間枠とオフィシャルスケジュールである、参加受付や車検、タイヤディストリビューションが行われた。レースまで限られた時間の中で光貞監督は、周りの状況やライバルマシンの動きをチェックし、豊富な経験を生かしてその時にベストと考えられるセットアップを指示していく。田中もそれに答えるべく、監督からのアドバイスを受け走り込んでいった。
迎えた決勝日。前日までの曇りがちな天気からは一転、雲はあるものの、強い日差しが照りつける晴天となった。朝一番で公式練習のセッションを迎え、田中はコースへ出て行く。この15分間で、最終的なセットアップを確認してレースに備えるのだが、コースイン早々にトラブルでマシンを止めてしまい、そのままセッションを終えることとなってしまった。タイムトライアルまでの短いインターバルで、チームはマシンメンテナンスを施し、田中も気持ちを切り替えてタイムトライアルへ望むべく集中した。しかし、良い流れが掴めずトップから0.9秒ほど離され12番手に沈んでしまった。
最後尾からスタートとなってしまった予選ヒートの周回数は17周。一つでも多く順位を上げるべく田中はスタート直後から果敢に攻め、1コーナーで2台をパス。3コーナー進入で前のマシンのインに飛び込んだが、軽い接触がありスピンを喫してしまう。コースオフはしなかったものの最下位へ転落。再スタートを切った時には前を行くライバルとは大きな差ができてしまい、懸命に追いかけるもそのままチェッカーを受け、1台のマシンが止まってしまったので11位となってしまった。
2時間以上の長いインターバルを経て決勝ヒートのスタートを迎える。このインターバルで光貞監督は最善と思われるセットアップを指示し、メカニックが作業を進める。田中も気持ちを切り替えながら、走行データを確認して決勝レースを戦う走りを考えた。決勝のスタートグリッドは11番手。オフィシャルの手によりグリーンフラッグが振られ、全車スタートを切ったが田中のマシンがなかなか動き出さず心配されたが、無事に動き出してフォーメーションの隊列に追いついた。クリーンスタートが切られて田中は良い加速をして、1~2コーナーまでCar No.11、16、20、19と4台のマシンをパスして7番手まで浮上した。続く3コーナー進入で後続のマシンに軽く接触されてしまい、バランスを崩した隙に1台のマシンに先行を許してしまい8番手に。5周目を過ぎた辺りから、Car No.11、25との距離が縮まり、3台でのバトルに発展した。8周目の1コーナー進入で田中は1つ順位を上げ7番手に浮上。その後、レース中盤で1つ順位を下げてしまうものの、何とかチャンスを伺いながら田中は諦めずに攻める。しかし、レース終盤でCar No.11今田選手にパスされてしまい9番手に。そして26Lapのレースをこのままの順位でチェッカーを受けた。
○レース後のコメント
田中
今回の全日本は、今までのレースで経験したことをしっかりと活かして結果を残 さなければならないといつも以上に感じながらレースウィークに入りました。去年も地方選のレースウィークで走行はしていたので、その記憶を思い返しながら走り始めました。しかし、自分の良くない部分でもある考えすぎて走ってしまう部分が出てしまったり、自分のドライビングの癖であるステアリングの切り始めの動作を修正しようとして、逆にぎこちない動きになったりと、全く流れを作れずに決勝まで来てしまいました。決勝のスタートこそ順位を上げましたが、自分がいるべきポジションには届かず最後には順位を落とすという、ここ何回かのレースで出ている状況をまた繰り返してしまいました。レースウィークの展開を考え直して「悪い流れ」を変えていけるよう頑張ります。
光貞監督
今回の全日本はとても苦戦を強いられました。マシンとコースの相性もあまり良くなかったでしょう。その中でドライバーも上手く乗りきれず辛いレースウィークでした。とは言え、タイムトライアルで最下位というのは悪すぎですね。今シーズン、田中は一発の速さが全く無いのでそこはどうにかして欲しい。次回は東日本地区の最終戦です。それに向けてしっかりと備えて行きたいと思います。
次回レポートは、8月18日開催のNTC チャレンジカップ 第4戦を予定しています。
2013 もてぎパンサーシリーズ
第4戦
2013.7.7(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走23台
タイムトライアル:1位
決勝第ヒート:5位
ファーステストラップ獲得
2013 もてぎカートシリーズ
第3戦
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走16台
タイムトライアル:13位
予選ヒート:7位
決勝ヒート:6位
前戦のRd.2の直前に梅雨入りした関東地方も、このレースウィークに梅雨明けし、一気に真夏の日差しが照りつけるコンディションで迎えることになった「もてぎカートレース第3戦」今回もX30クラスに田中がエントリー。そしてもてぎパンサーシリーズ 第4戦は「パンサーツアーシリーズ」の一戦として開催されるため、もてぎシリーズのポイントリーダー真原は「パンサーツアー」にスポット参戦という形でのエントリーとなった。パンサーツアーシリーズは、全国のサーキットを転戦するシリーズで、予選方式やピットストップによるハンデタイムが加算される独自のレギュレーションで開催される。
土曜日の練習走行で真原は、好タイムを記録し良いフィーリングを感じていた。一方田中は、フィーリングこそ悪くないものの、さらなるタイムアップをするべく、細かなマシンセットを詰めることに時間を費やした。
迎えた決勝日、朝から蒸し暑く、厳しいコンディションでのレースが予測される。公式練習で最終的なマシンセットを確認しタイムトライアルに望んだ田中だが、思うようにタイムが伸びず0'40.082秒で13番手にとどまることになってしまった。パンサーシリーズに参戦の真原は、通常のタイムトライアル方式とは異なる「ノックアウト方式」の予選に初トライとなったが、安定したアタックでS1、S2、S3と全てのセッションでトップタイムを叩き出し、見事ポールポジションを獲得した。
X30クラスの予選ヒートのローリングスタートがなかなか決まらず、3回のスタートディレイで赤旗が掲示されメインストレート上で全車が停止。フロントローの2台が加速を禁止されているイエローラインの手前から加速を始めてしまい隊列が揃わない事が原因で、競技長からは厳重な注意を受けた。仕切り直しをして予選ヒートローリングが開始され今回はクリーンスタートが切られ12Lapの予選ヒートが始まった。13番手からのスタートとなった田中はオープニングラップの混戦を見事に切り抜け、ホームストレートに戻ると8位まで順位を上げる。2Lap目の5コーナーで前車のインサイドに飛び込みパス。ポジションを一つ上げると、続く3Lap目の3コーナーではCar No.33綿谷選手をパスして6位に浮上。更に上位を目指すが5Lap目の3コーナーではCar No.3吉成選手にパスされてしまい7位にポジションダウン。 何とかポジションアップするべく攻めるがそのまま7位でチェッカーを受けることとなった。
午後からの決勝レーススケジュールの最初となったパンサーツアークラス。このクラスはいつものようにスタンディングスタートの方式がとられ、真原の前は誰も居ないポールポジションのグリッドにマシンをロックオンしてスタートの瞬間を待った。22台のマシンが前車グリッドに着きスタートが切られた。真原はスタートを見事に決めてオープニングラップから後続のマシンとの差を広げマージンを築いていく。しかし、独自のレギュレーションで全車必ず1回のピットストップが義務付けられており、ストップ時間も0秒~20秒とまちまち。スポット参戦の真原には10秒のピットストップハンデタイムが与えられ、どのタイミングでピットインするかが結果を左右することになる。ポールからスタートの真原はピットストップを先に延ばし、ペースを上げてマージンを稼ぎレース後半でピットストップを消化するべく2位以下を引き離しにかかる。一時は2位以下を大きく引き離したが、10Lapを超えたあたりから2位を走るCar No.1石井選手がペースを上げて真原に詰め寄ってきた。またピットストップを消化した他のマシンに行く手を阻まれて築いてきたマージンが徐々に無くなっていく。迎えた17Lap目にピットインした真原だったが、運悪く直前にこのシリーズのボスであるCar No.27田中選手がピットインしており、10秒以上余計にロスする形となってしまった。ハンデタイムを消化してコースに戻った時点で6番手まで順位を落としたが、今日の真原のペースは誰よりも速く、1台のマシンをパスして5番手で20Lapの決勝レースのチェッカーを受けた。しかも、11Lap目には0'41.220秒のファーステストラップを記録した。
真原の快走を受け、気合いの入る田中も結果を出すべく、決勝レースに向けてモチベーションを上げる・最終レースとなったX30クラス。田中は7番手のポジションからスタート。決勝レースのローリングはクリーンに決まり一気に1コーナーへなだれ込む。田中は一つポジションを上げてオープニングラップは6番手でホームストレートに戻ってきた。更にプッシュして2Lap目の3コーナーで5番手、5Lap目の5コーナーでは4位までポジションを上げて表彰台圏内を目指す。しかし7Lap目の3コーナーでCar No.13児玉選手にパスされ5番手に、9Lap目にはCar No.25大谷選手にパスされ6番手に、さらに4コーナー立ち上がりでアウトへはらんでしまい7番手まで順位を落とすも、5コーナーでは抜き返して6番手ポジションを取り戻す。14Lap目の1コーナー進入でCar No.24大谷選手がインに飛び込み7位へ落ちるも、最終ラップの5コーナー進入で抜き返して6位のポジションでチェッカーを受けた。
○レース後のコメント
真原
今回、自身の目標として、PP獲得とレースでのベストラップでした。その他、光貞監督から与えられた課題もあり初めてのイベントレースへのスポット参戦でしたがいつも以上に真剣に取り組むことができました。ハンデレースということもあり、優勝は逃してしまいましたが自身の目標は達成することができました。光貞監督からの課題は…、まだまだでしたがヒントはつかめましたので次回のシリーズ戦に生かしていきたいと思います!
田中
一方、田中は、 先週の菅生の全日本で非常に悔しい思いをして、今回はいつも以上に絶対に勝つんだ!と言う気持ちで一週間を過ごしてサーキットへ入りました。ただ、速く走る以外での「ドライバーとしての仕事」が上手く出来ずに、タイムトライアルを終えてしまったり、なかなか噛み合わずに予選まで来てしまいました。予選では、順位こそあげましたがレースの組み立てをもっと考えられないといけない内容でした。決勝でも今までと同じ展開を繰り返して終わってしまいました。まだまだ僕の走りで詰められる部分がたくさんあるので、監督やメカの方としっかりと課題を克服して、次回の全日本シリーズの最上川戦に臨みたいと思います。
光貞監督
今回のレースは今シーズンチームとしてここまで戦ってきた中で見えてきた答えを出そうとサーキットに入りました。その中でパンサーシリーズはもてぎシリーズではなかったので今後に向けてドライバーの自信をつけるべく思い切った走りに集中してもらい、X30クラスではこれまでとは完全にマシンセットアップの方向性を変えてみました。その結果、私なりにチームとしてひとつ進んだと思ったし、後半戦に向けての挑み方が見えたと感じています。
次回レポートは、8月3・4日開催の全日本カート選手権 第4戦を予定しています。
2013 全日本カート選手権
東地域 第3戦
2013.6.29・30(日)DRY
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
FS-125クラス 出走16台
タイムトライアル:8位
予選ヒート:8位
決勝:12位
前回のもてぎから約2ヶ月のインターバルを経て、全日本カート選手権は、梅雨空となった杜の都・仙台にあるスポーツランドSUGO 西コースにて第3戦が開催された。 今回は西地域で開催されているKF1/KF2クラスも開催されるので、いつもとは違った雰囲気と緊張感がパドックに流れていた。
光貞監督と田中は、レース1週間前の週末にSUGOを訪れてテスト走行を行いレースに向けたセットアップや走り込みを行った。
金曜日から走行を開始したが、天候は悪く弱い霧雨が降ったり止んだりで、目まぐるしくコンディションは変化していく。なかなかセットアップも決まらず、田中自身も迷いがあるのか、走りに精彩を欠いている。ここで光貞監督は大胆なセット変更を決めると同時に、田中にも「思い切り行け!」と一喝。これが功を奏したのかウエット路面でも切れのある走りが戻り、最後のセッションではタイムも良いところまで上がった。
いつものスケジュールだと、土曜日は練習走行だけで終わるのだが、今大会は土曜日から公式スケジュールが組まれ全日本FS-125クラスは、朝一番でスポーツ走行を行い、車検を受け、公式練習とタイムトライアルまでを行う。公式練習でマシンのセットを再確認しタイムトライアルに挑む。雲はかなり低く今にも降り出しそうな状況だが、コースはドライコンディションを保っている。スリックタイヤでコースに出るとしっかりとタイヤに熱を入れ、グリップを引き出し、タイムアタックのタイミングを伺う。7分間で10周した田中のタイムは6周目に記録した0'40.214秒と言うタイムで8番手となった。トップとは0.204秒差である。
迎えた決勝日。朝のうちは小雨が残り、コースはウエットコンディション。タイムトライアルを終えている全日本FS-125クラスは朝に10分間の公式練習を走り、午後からの予選ヒート、決勝ヒートを迎えることになる。ウエットセットでコースインした田中は少しづつ乾いていく路面変化に対応するべく、ピットインをしてタイヤをスリックへ変更。まだ滑りやすい路面ではあったが、良い感触を感じたところでチェッカーを受けた。
予選ヒートの周回数は17周。天候も回復しており雨の心配は無さそうで、コースもドライコンディションとなっている。1周のローリングで綺麗な隊列が整いスタートが切られた。8番グリッドの田中は、ポジションをキープしながら前車を追う。3周目の1コーナーでCar No.19横川選手のインに飛び込みパスして7番手に浮上した。しかし、8周目の5コーナーでスタートで出遅れてしまったCar No.23長縄選手にパスされてしまう。その後はジワリジワリと前を行く3番手争いの集団から引き離されていく。しかし田中の後方のマシンもタイムが上がらず、単独の8番手走行が続きそのままの順位でチェッカーを受けた。
2時間ほどのインターバルを経て決勝ヒートのスタートを迎える。予選ヒートの順位がそのまま決勝のスタートグリッドとなるが7番手スタートのCar No.13黒岩選手のマシンにトラブルが発生してしまいスローダウン。そのままマシンを止めてしまった。これで田中は7番手のポジションとなり、3コーナー、5コーナーと相次いで前車をパスして行き5番手まで一気にポジションをアップ。しかし、6周目の8コーナーでCar No.14羽生田選手にパスされ6番手に、7周目の6コーナーではCar No.15三浦選手にもパスされ7番手まで後退してしまう。しかし決勝ヒートは26周の長丁場、田中は諦めずにチャンスを伺う。だが、14周目の8コーナー進入で後方から追い上げてきたCar No.23長縄選手にリアを軽くヒットされてスピン、コースアウトを喫してしまった。直ぐにコース復帰するも、順位は13番手まで落ちてしまう。18周目の4コーナーでCar No.11今田選手をパスして12番手まで順位を上げるも、前のマシンとの差は大きくこのままの順位でチェッカーを受けた。
○レース後のコメント
田中玲於奈
1週間前の週末も走り込んでセットアップや感覚も掴めてきたと思ったのですが、いつもは居ないクラス(KF1,KF2)が走行していたり、微妙な天気によっての路面コンディション変化に対応しきれませんでした。決勝ヒートはスタートこそポジションを上げられましたけど、途中で接触がありコースアウトしてしまいました。まだまだ課題がたくさんあるので、光貞監督にアドバイスを受けながら結果を出せるように頑張ります。
光貞監督
今回の第3戦は、この時期の菅生を考えるとコンディションは安定しないと考えていました。その中で常にベストな走りを求められるレースだったと感じています。レース中、ライバル達は練習の時と同じラップタイムで走っていたのに対し、田中は残念ながら練習の時より遅いラップでしか走れていませんでした。シリーズも残り2戦です。そろそろ彼の進歩する姿を見てみたいですね。
次回レポートは、7月7日開催のツインリンクもてぎ もてぎパンサーシリーズ第4戦&もてぎカートレースシリーズ 第3戦を予定しています。
2013 NTC チャレンジカップ
第3戦
2013.6.16(日)WET
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走23台
タイムトライアル:10位
予選ヒート:中止
決勝ヒート:6位
梅雨真っ只中の関東地方。今回のレースも早い時点から「雨」の予報が出ていたが、予報も刻々と変化していた。そんなコンディションの変化に対応すべく、今回チームは金曜から新東京サーキットに入りマシンのセットアップを行った。 金曜、土曜と天候は目まぐるしく変化し、ウエット→ドライ→ウエット→ハーフウエットなど、コンディションの変化にあわせてマシンのセットアップを確認することができた。
迎えた決勝日。土曜の夜から降り出した雨はかなり強く、午前中まで激しい雨は残ってしまった。スケジュールの開始を1時間遅らせて様子を見たが、コースには川が流れ、水たまりの量もかなり多かった。各エントラント、主催者が協議した結果、午前中のスケジュールはキャンセル、公式練習とタイムトライアルを10分間の中で行い(前半5分間が公式練習、後半5分間がタイムトライアル)、予選ヒートはキャンセルに。決勝ヒートはタイムトライアルの結果がスターティンググリッドとなり、予定されていた15Lapの周回数はそのままで行われる事となった。
天候は回復傾向にあるが、まだコースには多く水が残っているため、いつものレーススケジュール進行とは逆に比較的車重のあるパンサークラスからスケジュール進行が行われる事となり、この日一番最初にコースインすることとなった。23台のマシンが一斉に走り出し、雨も弱くなってきてコンディションが徐々に上がっていく中、真原はコースを確かめるように確実に走りペースを上げていく。そしてコースインから5分が経過したところで、コントロールライン上では日章旗が振られてタイムトライアル開始が告げられた。 真原もタイムアタックに入るが、前の集団のペースが上がらず引っかかってしまう。ドライコンディションであれば方法は色々とあるが、ウエット路面ではヘタにラインを外してオーバーテークするにはリスクも多いために、何とかタイミングを計りながらアタックするも、公式練習から流れての5分間では時間が足らなすぎた。そんな中でも 0'48,211を記録して10番手につけた。
そして迎えた決勝ヒート。 真原は10番手のポジションからローリングを開始。入念にタイヤを暖め、路面コンディションを確認しながら隊列につく。
全車綺麗に隊列が整い、シグナルはレッドからブルーに変わりスタートが切られた。真原はラインをアウト側に取り前車をパスして行く。オープニングラップの4コーナー立ち上がりでは5番手までポジションアップ。しかし2位以下はかなりの接近戦で予断は許せない。前にはCar No.3東選手、後にはCar No.8石井選手がピタリとつきポジション争いが激しくなっていく。しかし3Lap目のモナコヘアピンで真原はハーフスピンを喫してしまう!直ぐに立て直すも9番手まで後退、4Lap目の2コーナーで他車が数台コース上で姿勢を乱してラインを塞がれ、それを避けるために少しアウト側にラインを変えたので更に13番手まで順位を落としてしまった。
だが、真原は冷静に走り、状況を把握しながら1台づつ確実に前を行くライバルをパスして順位を取り戻していった。7Lap目には9位まで順位を上げ、さらにプッシュを続ける。9Lap目、10Lap目の3コーナーで鋭く前車のインを突きパス。その他にも奥のヘアピン立ち上がりやモナコヘアピンの飛び込みでのオーバーテイクを披露して着実に順位を上げていった。そして14Lap目の2コーナーから3コーナーで狙いをすましてCar No.14吉川選手をパスして6位に。そのまま押さえ込み、15Lapのレースを6位で走りきった。
○レース後のコメント
真原
「これまで攻める気持ちが強すぎてか、NTCでは全て未完走でした。監督をはじめ皆々様からアドバイスをいただいたおかげでチャレンジカップで初めてチェッカーと受けることができました。スタート後、単独スピンにより後方に下がってからのオーバーテイクはこれまでの行き当たりばったりと違い、狙って抜くことができ順位以上に、私にとって大きな収穫にあるレースとなりました。レースの楽しさを体感することができました。同時に、新たな課題も見えたので、次回はその課題にチャレンジしていきたいと思います。」
光貞監督
今回は真原にとって初めてのウェットレースでした。その中でレース中のスピンはありましたが、それを除けば上手くマシンと自分をコントロールしチェッカーを受けたと思っています。ポイントをちゃんと取れたことも大きいですが、それ以上に彼自身が得た自信も大きかったはず。確実に彼のポテンシャルが発揮し始めたと思うのでこれからが非常に楽しみです。
次回レポートは、6月29・30日開催の全日本カート選手権 第3戦を予定しています。
2013 MOTEGI KART RACE
第2戦
2013.6.2(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走13台
タイムトライアル:5位
決勝第1レース:3位
決勝第2レース:2位
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走19台
タイムトライアル:6位
予選ヒート:5位
決勝:6位
先月末に梅雨入り宣言された関東地方。ツインリンクもてぎで行われる「もてぎカートレース第2戦」もあまり良い天気の予報では無かったが、レース前日から暑く日曜日もほぼ一日を通して晴れの天気となった。
今回のもてぎも“パンサークラス”に真原が、“X30クラス”に田中が、MPRは2台体勢での参戦。開幕戦の第1レースで見事優勝を飾った真原は今回、第1レース、第2レース共に勝利し完全優勝を目指してもてぎに乗り込んだが、前戦のNTCとその後の練習走行で身体を痛めてしまい万全の体調ではなかった。
一方の田中も、前回の全日本もてぎラウンドでは、あまり良いところを見せられず、月末に全日本SUGOラウンドも控えているので、今回のもてぎで良い流れを作り出したいと意気込んでいた。
土曜日の練習走行では、真原も田中も良いタイムを出して良いフィーリングを感じていたが、朝の公式練習ではコンディションの変化によるものなのか、あまりタイムが伸びない。これはライバル達も同じような状況のようだ。
いよいよタイムトライアルが始まり、パンサークラスでは真原が真っ先にコースに飛び出し、クリアな状態でタイムアタックを開始して4Lap目に0'41.437秒を記録。更にタイムを詰めるべくアタックを続けるもタイムアップはならず5番手でタイムトライアルを終えた。
X30クラスのタイムトライアルが開始され、田中もコースイン。上手くタイムが出せそうな“場所”を求めながらアタックはするが、思ったようにタイムが伸びずトップから0.2秒差の0'38.872秒を記録して6番手となった。
このシリーズでは唯一のスタンディングスタート方式を採用しているパンサークラスは、決勝レースが第1、第2と分かれておりそれぞれのレースにポイントが与えられるので、シリーズを戦う上ではキッチリとポイントを獲得しなければならない。コースインした真原は5番グリッドにマシンをロックオンさせ、スタートを待つ。
シグナルによるスタートが切られ、大きな混乱も順位の変化も無く、クリーンなスタートで真原は5番手から追撃を開始した。
オープニングラップの最終複合コーナー立ち上がりでCar No.18三ヶ尻選手のマシンがトラブルによりスローダウン。これで真原は労せず4番手にポジションを上げる。8Lap目に前を行く2番手争いのCar No.3岡澤選手とCar No.14小林選手のバトルに追いつく事ができ、6コーナーの進入でCar No.14をパスするも、クロスラインで立ち上がりで刺し返されてしまう。9Lap目の6コーナーでCar No.3とCar No.14がサイドバイサイドで争ってる隙に真原は立ち上がりからS字区間でCar No.14をパス。更にCar No.3を追い詰める。10Lap目の最終複合コーナーの進入でCar No.3のインを刺しポジションを上げるが最終コーナー立ち上がりで2台は接触。Car No.3はコースアウトし真原も一瞬マシンを振られてしまう。その隙を見てCar No.14小林選手が並び掛けられ、1コーナー進入で先行を許してしまう。真原は残りの周回を果敢に攻めるも、順位を上げることができず3位で12Lapの第1レースチェッカーを受けた。
X30クラスの予選ヒートはローリングスタート。6番グリッドからスタートの田中は絶妙な間合いを取りながら綺麗にスタートを決め、6コーナーの進入で前車をパス。2Lap目の6コーナー進入でも更に前車をパスして3番手まで浮上するも、マシンのスピードがライバルに比べて少し足らないようで、最終複合コーナーでは後ろからのマシンにパスされてしまう。更に4Lap目の3コーナー進入でインを刺されてしまい、ポジションダウン。5番手のポジションを守る事が精一杯のようで前との間隔は少しづつ開いてしまい、そのままチェッカーを受けた。
お昼のインターバルを経て、パンサークラスは第2レース、X30クラスは決勝ヒートを迎える。
パンサークラス第2レース、真原は3番手グリッドからのスタートとなる。第2レースのグリッドは第1レースのベストラップ順にスタートポジションが決められ、真原は第1レース、3位でチェッカーを受け3番手のベストタイムだった事からこのポジションからのスタートとなった。
スタートは全車綺麗にスタートを決め、真原は3番手ポジションから前を行くCar No.3岡澤選手のマシンを捕らえるべくチャンスを伺う。Car No.3は4コーナー立ち上がりで少しミスがあったようで、真原が一気に差を詰め、続く6コーナー立ち上がりではテールtoノーズとなり、Car No.3とのバトルが激しさを増すと思われた矢先、S字コーナーでわずかにCar No.3岡澤選手のマシンが失速してしまい、直後を走行していた真原は接触を避けられず追突。Car No.3はたまらずスピンしてしまう。真原に大きなダメージやロスは無く、単独2位に浮上した。更に上位を目指すがトップを快走するCar No.2石井選手とは2秒以上の差があり、なかなか詰める事ができず、単独2位での走行が続いたがレース後半Car No.14小林選手の猛追で真原との差を詰めてきた。しかし真原は冷静に対応し、上手くブロックラインを使いながら 押さえ込み、そのまま2位でチェッカーを受けた。
X30クラスもいよいよ決勝ヒートを迎える。田中は5番手グリッドからローリングラップを行う。しかし、なかなか隊列が整わず2回のスタートディレイドがあり、3回目でやっとスタートが切られた。 田中は上手く加速してスタートを切り、1コーナーの飛び込みで3位に浮上した。2Lap目の3~4コーナーで1位と2位のマシンが競り合い、ラインを外したところを見逃さず田中は思いきってインに飛び込み、立ち上がりで一気にトップに躍り出た。しかし田中のマシンは思ったようにスピードが上がらず、3Lap目の6コーナーでインを刺され2番手に後退。 4Lap目には2台のマシンに先行を許し4番手まで後退してしまう。その後も必死にポジションを守るべくコースを攻めるが苦しい戦いとなり6位までポジションを落としてしまう。それでも田中は諦めずにアクセルを踏み続け、5番手のCar No.23坂入選手に迫りプレッシャーを掛けながらチャンスを伺うも、スピードが足らずにそのまま6位でチェッカーを受けた。
○レース後のコメント
真原
これでもてぎカートレースシリーズでは2戦連続表彰台を獲得した真原は嬉しいシャンパンファイトの後に、「今回は私の怪我もあり、監督自らセッティングをしていただき前日走行を良いタイムで上がることができました。 良い流れをつくってもらい、気分よく当日のフリー走行から走ることができましたが、タイムトライアルからの路面変化に私が対応できず残念な結果となってしまい、レースの難しさを知りました。しかし、第1第2レースともにチェッカーを受け表彰台に立てたことは嬉しく監督、チームマネージャー、メカニック、応援してくれたみんなのお蔭だと思います。次こそは表彰台の真ん中に立てるように頑張ります。」と話した。
田中
一方、田中は、 「前日の練習走行ではまずまずの感触だったのですが、思ったようにタイムアップできなかったです。特に何が悪い訳でも無いのですが、思うようにスピードが伸びずに・・・・決勝ヒートはスタートが上手くいったので3位まで一気に上がれて、トップ争いでミスがあったのを見逃さずにインを刺したらイケました。でも、やっぱり思うように走らなくて。。。全日本SUGOラウンドに向けて、問題点を洗い出して万全の状況で仙台に行きたいですね。」と早々に気持ちを切り替え今月末の全日本戦に向かっていた。
光貞監督
今回はパンサークラス、X30クラスの2クラスにエントリーしましたが、両ドライバー共に前日練習から調子が良く、
その流れはレースになっても続いていてとてもいいレースになったと感じています。
真原に関しては、自身の課題を自ら積極的にトライしていたし、田中に関しても全日本で明確になった課題を確実に克服したと見えました。
この調子で今シーズン中盤戦に向け勢いをつけて行きたいですね。
次回レポートは、6月16日開催のNTC チャレンジカップ 第3戦を予定しています。
2013 全日本カート選手権
東地域 第2戦
2013.5.5(日)DRY
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
FS-125クラス 出走18台
タイムトライアル:10位
予選ヒート:13位
決勝:11位
天候に翻弄された開幕戦のAPGから約1ヶ月のインターバルを経てゴールデンウィーク最後の日曜にツインリンクもてぎ・北ショートコースで全日本カート選手権の第2戦が開催された。
我々はレース1週間前にも、もてぎでテスト走行を行いレースに向けたセットアップや走り込みを行い、レースウィークも金曜日からサーキット入りしてレースに備える事となった。
朝一番の公式練習ではまずまずのタイムを記録するも、さらに0.1秒、0.2秒とタイムを詰めるべく田中、光貞監督、柴田メカは走行後にコースコンディションやマシンの状況を確認しながら、レース当日の最善のセットアップを考える。
そしてタイムトライアルは1位から8位までの選手がコースレコードを記録しながら0.13秒差の中に入る大接戦となり、田中も前のマシンのスリップストリームを使いながらアタックするも、4周目に記録した0’38.582秒のタイムで10番手となりタイムトライアルを終えた。
16周で争われる予選ヒートは10番グリッドからスタートとなった田中は、決勝レースで優位な展開を図るべくまた、予選ヒートでもポイントが与えられるので、1点でも多くポイントを獲得するべく、レースに集中した。
1~2コーナー、3~4コーナーでは多少の小競り合いがあったものの、順位はキープして立ち上がると、前方の2番手、3番手のマシンが接触してコースアウト。これで難なく順位を2つ上げてさらに上位を目指す。 前のマシンとの間隔が少し広がってきた7周目の5コーナで田中の背後につけていたCar No.24梶選手に一瞬の隙を突かれインを刺され、その直後にコーナー出口でラインが交錯。2台は接触し田中はコースアウトしてしまい後続の2台にも先行を許してしまう。しかし、その後、間合いを計りチャンスをうかがっていた田中は13周目の5コーナーでCar No.24梶選手のインに飛び込みパスして1つポジションを回復した。しかし、後方から追い上げてきたCar No.25西村選手にファイナルラップの5コーナーでインを刺されてアウトにはらんだ隙にCar No.11今田選手と接触してコースアウト。すぐにコースへ復帰するもCar No.19横川選手にも先行され、そのまま13位のポジションでチェッカーを受けた。
ランチタイムのインターバルの間に、予選ヒートで接触してコースアウトした際に受けたダメージ箇所の修復とセットアップの微調整を行い決勝レースに備えた。
決勝レースのグリッドは本来であれば13番手なのだが、Car No19横川選手のマシンがエンジン交換を行った為に最後尾の18番手グリッドへの降格が発表され、田中は12番グリッドからのスタートを切る事になった。
決勝レースのローリングは綺麗に隊列が整いディレイドせずにそのままスタートが切られた。そして中段の混戦はポジション争いが激しく目まぐるしい程に順位を入れ替えたが、オープニングラップは10位に順位を上げた田中は、さらに順位を上げるべくチャンスをうかがう。しかし3周目の4コーナーでCar No.18大西選手にパスされ先行を許してしまう。何とかポジションを上げるべく攻めるがペースを上げる事が出来ずに26Lapのレースをそのままのポジションで終えることとなった。
○レース後のコメント
田中玲於奈
先週のテストの時は良い時もあったのですが、全体的にみてどうドライビングすべきかを考え過ぎてしまって上手く結果を残すことができませんでした。
タイヤも状況も違うのに過去の自分のもてぎを走るイメージが抜けきれず、結果、このレースに自分の走りを合わせきる事ができませんでした。
次のSUGOには考えを切り替えて準備をし、少しでも走り込める時間を多く作って挑みます。
光貞監督
一週間前に行った練習走行での田中は、いい意味で肩の力が抜けた柔軟な走りをしていたので今回のレースには私自身期待していましたが、
レースウィークに入るとその感じはなくなりました。それは田中自身の中で、「勝てるかも」から「勝てないかも」へと変化した瞬間でもありました。
今回の敗因は田中自身のメンタルの問題もありますが、それをも支えなければならないチームの問題もありますね。
次回までにはこういった部分もチーム全体で改善し取り組んで挑みたいと思います。
次回レポートは、6月2日開催のツインリンクもてぎ カートレースシリーズ 第2戦を予定しています。
2013 NTC チャレンジカップ
第2戦
2013.4.14(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走22台
タイムトライアル:12位
予選ヒート:22位(DNF)
決勝:22位(DNF)
千葉県・新東京サーキットで開催される NTCチャレンジカップも開幕戦から約2ヶ月が経ち、第2戦目を迎えた。今回もパンサークラスは22台が参加と、激戦が予想される展開となった。
前回のもてぎカートレース開幕戦で、第1レース優勝、第2レース4位と、良い結果を出し、その流れのままに金曜日から新東京サーキットに入り、マシンのポテンシャルアップに向けて、細かなセットアップを行ったがマシントラブルが相次いで出てしまい、思うようにタイムに反映されてこない。土曜日にはチームメートの田中玲於奈も駆けつけ、セットアップのサポートを積極的に行った。
いよいよレースの朝を迎えた。全国的に強い南風が吹き荒れるという天気予報通り、新東京サーキットもかなり強い風に一日中悩まされる事となった。
朝の公式練習では、まずまずのタイムを記録してマシンセットアップの確認ができた。迎えたタイムトライアルでは、0'39.440秒をマークするも12位にとどまった。激戦のパンサークラスだけあって100分の1秒の中に複数台のマシンがひしめき合う非常に激しい戦いとなった。真原は開幕戦と同じく、予選ヒートを12番グリッドからスタートすることとなった。
いよいよ予選ヒートのスタートを迎える。 12番グリッドから、上手くローリングスタートのタイミングを掴んで、アクセルを踏込んだ真原は1コーナーから2コーナーを立ち上がるまでに7番手まで順位を上げ、さらに先頭集団を猛追。前を行くCar No.11 山平選手がビレルコーナーの進入で少しミスを犯し、インが空いたところを真原は見逃さずに刺すが、僅かにラインが交錯して接触。真原のマシンのダメージは大きく、そのままピットへ戻りリタイヤとなってしまった。
お昼の長いインターバルの間に、マシンは修復されて決勝ヒートへは問題なく出走できる状態となった。 決勝ヒートは、最後尾の22番グリッドからのスタートとなり「一番後ろだから、1台でも多く抜くだけ」と気持ちを切り替えた真原は落ち着いていた。1周のローリングラップからスタートが切られたが、前のマシンとスタートのタイミングが合わず、少し前の集団から離されてしまうが、真原は冷静に1コーナーから2コーナーにかけてラインを読み、1台づつ前車をパスしながら2コーナーを立ち上がったところで、数台のマシンが絡み合うアクシデントが発生。行き場を塞がれる形となった真原は接触を避けようと試みるも、行き場を失いクラッシュに巻き込まれてしまった。マシンのダメージは予選ヒートよりも大きく、そのままピットへ戻りリタイヤ。チェッカーを受ける事が出来ないまま第2戦を終えることとなった。
○レース後のコメント
真原
「自分では冷静に我慢して状況を見ながら行ったんですけどね。あれは行き場が無かった。避けた方にマシンが飛んできて。。。」
と、2ヒートとも1Lapも出来ずにレースを終えた悔しさを真原は話してサーキットを後にした。
光貞監督
今回のレースはタイムトライアルのタイム差を見ると非常に僅差で予選レースも含め混戦になるなと感じていました。そしてその中で抜きつ抜かれつを繰り返し、最終的にいかに前に出られるかという駆け引きが重要でした。前回のもてぎ戦では「速さ」が上手く流れを呼びそれが良い結果を生みましたが、中位グループからのスタートとなった今回のレースではまた違う物が求められ、結果上手く噛み合わなかった様に感じます。まだシーズンはこれからが長いのでこの経験をバネにし次回に期待しましょう。
次回レポートは、5月4・5日開催の全日本カート選手権 第2戦を予定しています。
2013 全日本カート選手権
東地域 第1戦
2013.3.24(日)WET / DRY
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
FS-125クラス 出走18台
タイムトライアル:10位
予選ヒート:4位
決勝:4位
いよいよ、2013年の全日本カート選手権がAPGで開幕した。 MPRの田中玲於奈が参戦するのは東地域のシリーズ。東西に分かれてシリーズを戦い、10月の鈴鹿で東西のポイントランカーによる「東西統一戦」が行われ「日本一」が決まる。 田中が参戦するのは「FS-125」クラス。もてぎシリーズで参戦している「X-30」と同じマシンで戦う。
金曜日からAPG入りし、最終的に細かいセットアップを行いマシンの仕上がりを確認した。 全日本シリーズは前日の土曜日からが公式スケジュールとなり、土曜日には3回の公式練習走行時間が割り当てられた。 週末の天気予報は全国的に「爆弾低気圧」と呼ばれる発達した低気圧の影響で大荒れになると報じられ、その影響は3回目の走行前から出始めコースはヘビーウエットに。 しかし田中は、前週にAPGで練習走行を2日間行い、ドライ路面と共に翌日に降った雨でウエット路面でのセットアップも確認できており、ライバルたちより速いペースで走行を重ねた。
予報通り、大荒れのピークは朝までには収まり、決勝日の天気は回復へ向かうと思われたが時折、雨が降りコースを濡らしては、晴れ間が顔を出して強い風の影響もあり、急速に路面が乾いていくと言う非常に難しいコンディションに各クラスは翻弄されることになった。 公式練習は所々路面が濡れている状態であったが、各マシンともにスリックタイヤでの走行となった。途中、雨も降ってコンディションは回復しなかったが、田中は常に上位を走行し、10分間の公式練習を4番手で終えた。
タイムトライアルはドライ路面で行われ、田中は果敢に攻めてタイムアップを狙うも、思ったようにリズムがつかめず、7周目に0'40.996を記録して10番手でタイムトライアルを終えた。
予選ヒートは10番手のポジションからスタート。 全日本選手権ともなると、レース距離が長く予選ヒートは20Lapsとなる。田中は落ち着いて走り、10位前後の集団から抜け出ると着実に順位を上げていく。ライバル達のスピードも速いが、田中も負けじと周回を重ねるごとに 前車との間隔を詰めていき、ライバルの小さなミスも見逃さず勝負を仕掛けてパスしていく。9Lap目には、0'40.544を記録しながらポジションを上げ、4番手でチェッカーを受けた。
お昼のインターバルを経て、いよいよ各クラスの決勝ヒートが始まる。天候も強い風が残るものの、日差しも差込み回復したかに思われたが、FS-125決勝ヒートの2つ前のカテゴリーFP-3クラス決勝で、またもや雨が降り出す。このクラスはウエットでのレースとなったが、雨が止むと青空が広がり急速に路面は乾き、FS-125の決勝ヒートの前には完全にドライコンディションとなった。
18台のマシンがグリッドに並び、ローリングスタートに向けて各マシンがグリッドから離れるが、2位のCar No.12勝亦選手のエンジンが掛からず、そのままリタイヤになってしまう。このアクシデントで4位スタートの田中の前にはマシンが居なくなり大きなチャンスかに見えた。が、スタートで上手くタイミングが合わずに田中はポジションを8番手まで落としてしまう。ポジションを回復すべく田中は、各コーナーで抜きつ抜かれつの激しいバトルを繰り広げるも3Lap目のブリヂストンコーナー立ち上がりでCar No.19 横川選手との接触でハーフスピンを喫してしまい、13番手まで後退。 しかし、決勝ヒートは予選ヒートよりも更に長い28Lapsとなるため、冷静さを取り戻した田中は周回を重ねるごと着実に順位を一つづつ上げていく。そして最終Lapのブリヂストンコーナー手前で上位走行中のCar No.16 清水選手、Car No.23 長縄選手、Car No.15 三浦選手の3台が接触によりクラッシュ。直後を走行していた田中は上手くかわしながら、最終コーナー手前で前を行くCar No.22 佐藤選手を抜き4位でチェッカーう受けた。
○レース後のコメント
田中玲於奈
レースの前の週にここ(APG)で2日間練習をしました。2日目には雨も降りウエットコンディションでのセッティングも見つかり、自分としては雨が降った方が良かったかな・・・と。タイムトライアルで上手くポジションが取れず、タイムも上げられなかったのがダメでした。決勝も前が居なくなり、チャンスだったのですが慎重になりすぎて失敗をしてしまいました。でも、結果的に4位で終われてポイントが取れたのは良かったと思います。次のもてぎは得意なコースでもありますので、頑張って上位に行きたいと思います。
光貞監督
我々は今回の全日本開幕戦に向けこの1ヶ月間、田中、柴田メカと共にいくつかの課題を解決する事に取り組んで来ました。その結果、マシンがコースコンディションに影響を受けにくいベーシックセットアップを見つける事ができ、ドライバーも安心して攻めていける状態で開幕戦に挑めたと思います。これが「季節の変わり目の御殿場」では重要で、今回上手くその効果が表れましたね。
レース内容は、TTでのタイムアタックを失敗したり、予選レース、決勝レースの前半のペースが遅かった辺りは田中自身ドライバーとしての課題は残しましたが、レース中、最後まで諦めず走りきった事へは評価してあげたいし、それが4位ポイントゲットに繋がったとも思っています。
次回第2戦もてぎは、チームとして更にワンランク上の水準を達成し、勝利を目指します。
次回レポートは、4月14日開催のNTC チャレンジカップ 第2戦を予定しています。
2013 MOTEGI KART RACE
第1戦
2013.3.24(日)DRY
ドライバー:真原 愁
パンサークラス 出走12台
タイムトライアル:4位
決勝第1レース:1位
決勝第2レース:4位
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走17台
タイムトライアル:16位
予選ヒート:13位
決勝:9位
今年から2名のドライバーで戦い始めたMPR。真原がNTC、田中がAPGと、それぞれの開幕戦へ出場したが、今回、今季初戦を迎える「MOTEGI KART Race」シリーズへはパンサークラスへ真原が、X30クラスに田中が参戦する形の2カー体制で挑む。
ツインリンクもてぎ北ショートコース、真原は昨年から走りこみを重ね、良いタイムも出ており相性の良さそうなコースとも言える。また田中は昨年、このシリーズにてシリーズ2位の成績を収めている。チームとしても、監督自らの手でマシンのセットアップを進めると同時に、真原、田中の両名に細かなアドバイスを送りつづけて万全の体制でもてぎの開幕に乗り込んだのであった。
前日の練習走行で真原は、自身ではあまり納得のいく走りが出来なかったと話すも、良いタイムを連発で叩き出した。田中も最終的なセットアップを行いながら良いフィーリングを掴み、中古タイヤながら昨年の自己ベストを上回るなど非常に良い流れを掴んで練習を終えた。
迎えたレース当日、朝のうち上空は厚い雲で覆われ弱い雨が降った。しかし、ウエットタイヤを使うほどの降雨ではなく各クラスに分かれて7分間の公式練習が始まった。真原は様子を見ながらNewタイヤの皮むきをしながら走行。田中はNewタイヤの皮むきとブレーキの当たりをつけて走行終了。
タイムトライアルが始まり出した途端に、トラブルが出てしまう。真原のマシンにはスロットル系のトラブルが発生しマシンコントロールが非常に難しい状況に陥ってしまったが、何とか最終ラップに0'41.240秒を記録して4番手。一方、田中のマシンはブレーキに問題を抱え、なかなかタイムアップが出来ない状況の中0'39.274秒しかマーク出来ず16番手。これから迎えるレースに向けて、各メカニックはトラブルを修復するために作業に取り掛かった。
いつもは、ここから予選ヒート、決勝レースというようスケジュールでレースは進行するが、ここもてぎでのパンサークラスは、決勝 第1レース、決勝 第2レースと2レースが行われる。しかも、このパンサークラスのみがローリングスタートではなく、グリッドからの「スタンディングスタート」を採用している。
田中の参戦しているX30クラスとMAX系の各クラスは通常通り予選ヒートを経て決勝レースへと進行する。
決勝第1レースを4番グリッドからスタートした真原は初めてのスタンディングスタートであったものの、絶妙なスタートを決めて1コーナーをトップで通過!トップに立つと2番手とは一定の間隔を保ちポジションを守る。レース終盤にはCar No.18 三ケ尻選手が差を詰めて来るものの、冷静なレース運びで見事トップチェッカーを受けた。
真原の激走の興奮が冷めやらぬまま、X30クラス田中の予選ヒートが始まった。
16番手の位置からローリングスタートで予選ヒートは始まり、田中は前を行くライバル達を果敢に攻めてポジションアップを図るも、田中の走りに本来の速さが見当たらない。まだマシンにトラブルがあるようで、思うように走れていない。それでも何とかポジションを3つ上げ、13番手でチェッカーを受けた。
ランチタイムのインターバルの経て、いよいよ真原の決勝第2レースを迎える。
トップチェッカーを受けたものの、決勝第1レースでのベストタイムが0'40.903秒だったので、決勝第2レースのグリッドは4番手だったが2番グリッドのCar No.2 石井選手が第2レースを棄権したため繰り上がりの3番手スタートとなった。第1レース同様に絶妙なタイミングでスタートを決め、1コーナーではポールスタートのCar No.15 島根選手を抜き、2位に浮上。トップに立ったCar No.18 三ケ尻選手を追いかけるも4周目の5コーナーでCar No.15 島根選手との接触がありスピン。直ぐにレース復帰するものの5台のマシンに抜かれてしまった。しかし、そこから追い上げトップ3には一歩及ばなかったが4位でチェッカーを受けた。
一方、田中は13番手のポジションからローリングスタートによりレースをスタートする。 予選ヒートの時からはマシンの調子も回復したようだが、今一つ流れを掴めず苦戦を強いられている。それでも1台づつチャンスを伺い、攻めるポイントを見つけ出しポジションを上げていく。何とか9位のシングルポジションでチェッカーを受けて開幕戦を終えた。
○レース後のコメント
真原
もてぎデビューレースで初優勝、そしてチームにも初勝利をもたらした真原は「F1ドライバーなどが“勝利はチームのお陰。みんなに感謝する”とコメントしている意味が判りました!監督はじめチームマネージャー、メカニック、応援に来てくれた人すべての勝利だと思います!」と初勝利の嬉しさを語った。
田中
「今回はトラブルが続いてしまいました。前日の練習までは監督のアドバイスやマシンセットで良い感じで来てたのですけど・・・ 次回はいよいよ全日本の開幕なので、時間は少ないですが走りこんで、良い結果が出せるように頑張ります!」と4月に迫った全日本の開幕戦に期待を寄せた。
光貞監督
今回はMPRとして真原、田中の両選手の2台体制で挑みました。まず真原は今回がもてぎ初レースだったにも関わらず、前日練習からのいいラップペースをレースでも維持し自身にとって、そしてチームにとっても第1レースで初優勝を飾ってくれました。そして第2レースでも果敢にトップ争いを繰り広げたなか接触で後退はしましたが、その後の最後まで諦めない走りを高く評価したい。
田中も前日練習での調子は非常に良くその勢いで勝ちを狙って行きましたが、タイムトライアルでの痛恨のブレーキトラブルで大きく流れが崩れた。その後もドライバーは懸命の走りをして挽回を試しみましたが流れを戻すには至りませんでした。本来の田中のスピードを考えればこのような結果はふさわしくなく、次回のAPGで行われる全日本開幕戦までにはこういったことが起こらない様、対策をし挑まなくてはなりませんね。
次回レポートは、4月6・7日開催の全日本カート選手権 第1戦を予定しています。
2013 APG CUP
第1戦
2013.3.10(日)DRY
ドライバー:田中玲於奈(レオナ)
X30クラス 出走23台
タイムトライアル:19位
予選ヒート:16位
決勝:16位
今年からMPRにドライバーとして仲間入りした田中玲於奈。彼は全日本シリーズと真原と同じくもてぎカートシリーズへX30クラスでエントリーする。その全日本の開幕戦の舞台がAPG(オートパラダイス御殿場)となっており、本人の希望もありAPGカップへの参戦をチームは急遽決定した。やはり、ライバル達も同じく、全日本の開幕戦を見据えてエントリーするチームも多く集まった。
我々も、前日からAPG入りをしてマシンのセットアップを重ね、方向性も見えてきたところで終了。
レースに向けて最終調整やメンテナンスを終えてサーキットを後にした。
朝の練習走行からタイムアップを目指すも、昨日のようなリズムがなかなか掴むことができない。ピットに戻った田中は光貞監督からアドバイスをもらいタイムトライアルに向けてイメージを描く。
タイムトライアルが始まり、徐々にペースを上げてタイムを削るが、今一つリズムが掴みきれずに苦戦が続く。レース用エンジンの調子もあまり良くない様子で、1コーナーから2コーナーにかけての上りセクションでライバルに詰められるシーンも多かった。そんな状況でも果敢に攻め続け0'41.265をマークして19番手をマーク。この後の予選ヒート、決勝レースに向けて光貞監督はさらにアドバイスを送った。
いよいよ、予選ヒート。 スタート直後の1コーナーはかなり混雑した激しいポジション争いとなったが冷静にポジションをキープ。超接近戦が続く中、3周目の2コーナー立ち上がりで直前を行くマシンがコース上でスピン!田中は冷静にスピンしたマシンを避けてポジションを上げていく。強者揃いのレースでは些細なミスが順位を落とす。田中もライバル達と一進一退の激しいバトルを続けながら順位を上げていく。しかし、レース後半、前を行くマシンとは少し間隔が開き、後ろから来るマシンとの戦いとなった。7周目には自己ベストの0'41.159をマークするものの、16番手までポジションを上げたところでチェッカーとなった。
お昼のインターバルを経て、各クラスの決勝レースが次々と行われて行く。 午前中は天気も良く暖かかったが少しづつ風が出てきて、空気が冷えていく。天気予報では午後に雨が一時的に降ると言う。いつ雨が来ても戦えるようにチームはレインタイヤを用意して万全に備える。スターティンググリッドに着く頃には、だいぶ黒い雲が上空を覆ってきたが、雨はまだ落ちて来ない。そのままドライコンディションでレースのスタートは切られた。 スタート直後の1コーナーから2コーナーへは激しいポジション争いが展開され、前後左右を他のマシンに挟まれ軽く接触しながらも、ポジションを上げていく。しかし、レース中盤は前後のマシンとは等間隔の差が出来て硬着状態に。それでも田中は10周目にレース中のベストタイム0'41.193をマークして前を行くマシンを必死に追った。レース後半、あまりペースが上がらなくなってきたところに、後ろからライバルたちが襲いかかって来る。一気に4~5台の集団となり、抜きつ抜かれつのバトルが勃発し、田中も必死にポジションを守る。がしかし、2コーナー立ち上がりで軽い接触があり少しコースを外れてしまう。直ぐに戻るもののこの集団の最後尾となってしまい、そのままチェッカーを受けて18周のレースを16位のポジションで終えた。
田中:レース後のコメント
「今までとは全く違う環境で、僕を支えてくれる人が増えて、かなり緊張してしまいました。光貞監督に色々とアドバイスを頂き、自分の悪いところやマシンのセットアップの進め方も少しづつ分かって来ました。全日本の前にはもてぎシリーズのレースもありますので、早く流れを掴んで良いレースをして結果を出したいと思います」とレースを終えた田中は語った。
次回レポートは、3月24日開催のツインリンクもてぎ カートレースシリーズ 第1戦を予定しています。
2013 NTC チャレンジカップ
第1戦
2013.2.17(日)DRY
パンサークラス 出走21台
タイムトライアル:12位
予選ヒート:8位
決勝:20位(DNF)
MPRのシリーズ初戦となった NTC チャレンジカップが、千葉県・新東京サーキットで開催された。
このチャレンジカップシリーズへは、パンサークラスで真原が参戦する。
今回のパンサークラスは21台が参加。新東京スペシャリストやパンサー使いと言われる強者が多く非常に激戦のクラスである。
昨年から練習の場として、多くの時間を走り込んだ新東京サーキット。シリーズの前哨戦とも言える1月に開催された「ウインターカップ」へもパンサークラスで参戦した真原ではあるが、レース中のアクシデントで身体を負傷。まだその痛みが残る状態で今回のレースに参戦するかたちとなってしまった。
マシンセッティングは、光貞監督自らステアリングを握り、細部に至まで煮詰めており、ポテンシャルは高い。そのマシンのポテンシャルを最大限に引き出すべく、真原の走り込みはレース前日から続いた。
朝の公式練習では、良い感触をつかんだところで終了。
いよいよタイムトライアルがスタート。
グリーンシグナルで各マシンが一斉にコースイン、タイムアタックを開始。真原もクリアラップを狙いながら果敢にコースを攻める。徐々にペースは上がりタイムも詰めてくるが公式練習で記録したタイムにコンマ1秒ほど届かないまま、タイムトライアルは終了。0’39.761を記録して、予選ヒートは12番グリッドからの出走が決まった。
インターバルの間に、光貞監督は真原にどのように予選ヒートを戦うか、熱心にアドバイスをおくる。その間にもマシンの細かい調整やチェック等を行い、予選ヒートの準備に余念はない。
いよいよ、予選ヒートがスタート。
12番グリッド付近のポジションは、スタート直後やオープニングラップは混戦が予想されて危険な状態も十分に考えられる。ローリングラップの後にスタートが切られ全車1コーナーへなだれ込む。 真原は混戦の中、上手くポジションを上げていく。4周目には自己ベストである0’39.558をマークして9位で予選ヒートのチェッカーを受ける。その後、上位の1台がマシントラブルによりタイム抹消のペナルティーを受けたため、一つ順位を上げて決勝レースは8番グリッドからのスタートとなった。
ランチタイムをはさみ、長いインターバルを経て最終レースとなったパンサークラス・決勝レースが始まる。
メインストレート8番グリッドにはMPRカラーのマシンが輝く。
ローリングラップが開始され、タイヤを暖めながらスタートラインに戻ってきたが、隊列が整っていないため仕切り直しの合図が。再度ローリングラップがやり直され、今度は綺麗な隊列ができて決勝レースがスタート。 真原はポジションをキープしながらも、上のポジションを狙いプッシュする。しかし、前の5位争いの集団からは少し離されてしまい、逆に後ろから2台のマシンに攻め立てられるも必死にポジションを守り続ける。6周目には自己ベストを更新する0’39.555をマークしながら必死にバトルを展開しポイント圏内で順位を守り続けた。
しかし、レース終盤、12周目の1コーナーで他車と微妙にラインが交錯して接触、2台ともスピン!真原のマシンはコースアウトしクラッシュパッドに接触!マシンにダメージを負ってしまい、残念ながらチェッカーを受ける事ができなかった。
今回のレースでは惜しくもポイントを逃しましたが、上位スタート&ポイント圏内でのバトルで得た経験を次戦のレースにつなげたいと思います。
次回レポートは、3月10日開催のAPGカップ第1戦を予定しています。